編集後記


2001年10月30日(火) 時間、空間的スケールを認識することの難しさ [長年日記]

某MLで

10億年後にアンドロメダと銀河系が衝突するとか、いまから2億年後に銀河系中心のブラックホールがふがほげとか、そういう話をテレビの番組で聞き込んで危機感を持った人が、その頃の人類の運命を心配して、宇宙関係の科学技術の進行具合は遅すぎるのではないかとおっしゃっておられたのですが。。。。。

なんだか今日明日にでも2億年経ちそうな物言いをされているんですが、たとえば今から2億年前というと中生代三畳紀の初期、恐竜がようやくこの世に出現したころなんですよね。人類のこれまでの歴史なんて、それに比べれば瞬きする程度の時間です。それと同じくらい未来の人類の運命を心配されても、ねぇ。そもそも、我々の言う「人類」なんて、滅亡しなかったとしてもすでに別の種に進化してしまってるんじゃないかな。

それに銀河同士の衝突なんてのも、シミュレーションでは一瞬だけど、その一瞬の間に人類が何度出現して絶滅できるか(おぃ)。。。また銀河なんて、星が密集しているようだけど、人類が人工的に作り出せる真空状態よりもはるかにスカスカです。仮に今、この銀河系に同規模の銀河が衝突中だったとしても怖がることはありません。まあ、そういうのが発見されたら驚きますけど。大発見だし。

でもこれで思ったのは、何億年とか何万光年とか気軽に口にするけど、宇宙の本当の空間的、時間的スケールを身をもって認識することがいかに難しいかと言うことです。よく地球を100円玉などにたとえて説明されますけど、なかなか。そういえばシューメーカー・レビー第9彗星が木星に衝突したときも、地球への影響を心配する人がいたものです。不謹慎なたとえだけれど、テロで崩壊したWTCの破片が東京タワーに当たって東京タワーが倒壊すると言ってるようなものだ。

MLでは返事しないです。まじめに返答するのもなんか野暮だし。

ちょっと風邪をひいてしまったので

Webサイトの方の更新が滞り気味になってたりします(汗)

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(ふ) (2001年10月30日(火) 22:34)

風邪で伏せっている割には、こういうのは書いてるんだな。


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