編集後記


2011年11月24日(木) [長年日記]

「熟睡プラ寝たリウム」

天文科学館で23日に実施された、大人のプラネタリウム「熟睡プラ寝たリウム」。名前のとおり、プラネタリウムで解説を聞きながら寝てもらおうという、明石ならではの企画です。

だいたいプラネタリウムというのは寝やすい場所で、私も結構よく寝落ちします。毎度もったいなく思うのですが、そういう多くの人の体験を逆手に取ったと言うか、開き直ったと言うか。

枕持参可。いびき席も用意という本気ぶり。

いつもより開館時間を2時間延長。投影は18時から19時まで。

17時からは加古川宇宙科学同好会(KSS)による「一番星を見つけよう」。これは玄関前で。

KSSは望遠鏡3台、大型双眼鏡1台、手持ちの貸出双眼鏡多数を持ち込んできていました。

あいにくの曇り空、それでも粘っていると、雲間に木星。一番星と言うより結局これしか見えなかったのですが、それでも、みなさんかわるがわる望遠鏡で木星を見て満足。

17時45分頃にドームへ入りました。公表されてから何かと評判になり、マスコミやWebのニュースサイトにまで取り上げられたためか、盛況。北側ブロックの最前列に席をとります。

館長、パジャマ姿でうろうろしています。

解説者は井上さん。投影は日没からいつもの感じで始まります。ただしいきなり光害のない星空。静かなクラシック音楽をBGMに、プロジェクタはもちろん星座絵も使用せず、ツアイス投影機とポインタだけで星空解説のみ進行するというシンプルさ。究極の「ピュアプラネタリウム」です。

星座の起源はメソポタミアという話にはじまり、日没後の空にまだ残る夏の星座からはじまりますが、夏の大三角付近の小さな星座もどんどん紹介されます。

そして秋の空に移り、時間を進めて冬の星座。大航海時代以降、多くの星座が設定されたという話から南半球へ移動。天高いカノープスに大小マゼラン、みなみじゅうじ座と進み、再び北半球に戻って春の空。そこで夜明け。

いつもにも増して濃い案内に、結局一睡もしませんでした。

完撤証明書をもらいました。

証明書をもらうには審査があってそれなりに身構えたのですが、審査員は虫眼鏡をもって、熟睡の痕跡(よだれの後とか鼻ちょうちんのあととか)を確認するだけ(^^;

結局6割の人が「完撤」したというのは、失敗なのか成功なのか。でも、この投影、寝るのは惜しいです。


プロフィール

星を見る、本を読む、そこらを歩いてまわる・・・→詳しく

注目リンク

バックナンバー