編集後記


2007年03月01日(木) [長年日記]

月は東に日は西に

もう数週間前になりますが、ある旅番組での出来事です。
ニュージーランドへ行ったという話でした。場所は忘れたのですが、海辺でしょうか。水平線が非常に広く開けた場所で、ちょうど日没でした。いままさに水平線に太陽の下縁が触れようとする時、振り返ると、反対側ではちょうど月が出てきたところでした。
この情景(日の入りと月の出が同時に見える)にスタジオ騒然となります。「あれはどういう現象ですか?!」と田中義剛が興奮し、神田正輝*1がしどろもどろになりながら「ニュージーランドは赤道直下(ぉい!*2)だから、その・・・」と、かなりぶっ飛んだ返事を返していました。

ニュージーランドが赤道直下かどうかは、ここの本題ではありません。日の入りと月の出が同時に見える「現象」のことです。いうまでもなく、満月前後なら、このような状態になるはずです。でもまあ案外見たことのある人は少ないかもしれない(実は私もほとんどない)。とりあえず計算で確かめてみました*3
太陽
高度高度
3月3日17:383.00度17時58分2.88度17時19分
4月2日18:121.05度18時22分1.19度18時02分
(いずれも明石での値)

3月3日
3月3日17時38分

4月2日
4月2日18時12分

図では、月と太陽は大きく描かれています。高度は水平線すれすれにしては高めかも知れません。 緯度や季節によってはもっと低い位置に見えたりするかもしれません。
日本でも見えるなんていってしまったらミもフタもないようですが、つまり、こういう案外身近な現象に、気がつけるかどうかが大事なんじゃないかなと思います。

*1 番組名ばればれですが

*2 つっこまんかい!>出演者

*3 ステラナビゲータVer.5使用

もう一つ気がついたのが。。。

上の図を出してみて、もう一つ、気がつきました。

最初の図は3月3日、次は4月2日で、間に春分を挟んでいます。日没の方角、月出の方角が、それぞれ「西」「東」の表示をはさんで反対側に移動しています。実に教育的です。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]
宙海(そらうみ) (2007年03月02日(金) 12:09)

ほほう、明日じゃないです。

宙海(そらうみ) (2007年03月02日(金) 22:40)

か。

(ふ) (2007年03月02日(金) 22:41)

そう、明日なんです。番組も(^^)

ブラウザ (2007年03月02日(金) 23:28)

与謝蕪村でしたか、<br>「菜の花や 月は東に 日は西に」<br>という俳諧がありましたが、時季的にもこのことを詠っているのでしょうネ。

(ふ) (2007年03月02日(金) 23:35)

おお、まさにそれですね。ということでタイトル変えました。

ブラウザ (2007年03月03日(土) 13:54)

あれっ、嬉しいですネ。<br>ご採用有り難うございます!!<br><br>でも今日は曇り空が残念です。<br>4月2日に期待します。


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