落ち着いてから取ろう
Webで人のソースを見せられても読めなくなってきた、というか読む気が起きぬ。歳かな。
asahi.com:TV見る時間短縮など90項目 温暖化対策大綱より。この中に、「サマータイム導入」という項目がさりげなくあります。
サマータイムそのものに反対すべき明白な理由を私は持ち合わせてないのですが(賛成すべき理由もない)、ただ私は前に議論になったときの「地球温暖化と夏時間を考える国民会議」 (以下、「国民会議」)のうさん臭さのおかげで、サマータイム導入に対する不信感が致命的に染み着いてしまっています。
「国民会議」については西はりま天文台にあるサマータイム反対のページに詳しいも触れられている*1のですが、彼らのWebサイトはまるで公共事業のPRのような論調が並んでいました。「普通に生活するだけで炭酸ガス削減に貢献できる」とうたい、アンケートもサマータイムに賛成という回答を誘導する露骨な設問が並ぶ。ところが彼らの議事録を読んだところ、炭酸ガス削減への多大な効果やレジャーの拡大などバラ色の夢を語る彼らの主張には、実は何の根拠も無く、議長(座長かな?)から調査を求められる一幕などが暴露されていました(正直でよろしい)。
で、どうやら調べたようなのですが、どっこい、実は炭酸ガス削減にはほんのわずかの効果しか無い事が判明します(まあ効果はあるようです)。すると一転して、わずかなことでも積み重ねるのが大事とか、さらに地球環境のためには多少の便利さを犠牲にすることも覚悟すべきだとか、そういう論調に変わります。一見うなずく人も多いでしょうが、じゃ、はじめに「楽して貢献できます」と言ってたのは何なんだという気分に。また「国民の多数が反対したらどうするのか」に対しては「反対があってもやる」と、おいおい。
そして、西はりま天文台の指摘で気が付いたのですが、「国民会議」の後援が、当時の通産省やエネルギー関係の企業団体などばかりなのです。環境庁や環境関係の公益法人などは後付けで加わったものです。環境NGOらしき団体の名はありません。ていうか、「国民会議」と言いながら政府が設置してるんだよね、これ。
どうも炭酸ガス削減云々は口実(それも容易に反対がしにくい口実)で。サマータイム導入の意図は別のところにあるのではないかと疑ってしまいます。「サマータイム陰謀論」だな、これじゃ(笑)
この後、Yahooかどこかの掲示版でサマータイムに関する意見を読んだのですが、賛成意見は「国民会議」の主張をコピペしたようなのばかりだったのが不気味でした。
なお、「国民会議」のwebサイトは99年5月で更新が止まっているようです。今見ても最終報告ぐらいしかないみたいで、うさん臭さは味わえないかも知れません。
*1 改めて見てみたら詳しいと言うほどでもなかった