0.15~0.3太陽質量の白色矮星は、元の恒星の質量も軽いと思われます。しかし、そのような恒星の寿命は宇宙の年齢よりも長くてまだ白色矮星の段階に達していないと考えられます。そこで、そのような白色矮星は、元は近接した連星で、パートナーの星に質量を奪われてしまい、白色矮星に進化した時の質量が非常に軽くなったと考えられてきました。
ケプラーが発見したKIC 8145411は、ホイップル天文台とすばる望遠鏡での観測により、太陽に似た恒星と0.2太陽質量の白色矮星の連星系と確認されました。しかし、両星の距離は1.28天文単位と、質量移動が起こるには離れすぎています。
この連星はたまたま地球から見て軌道を横から見る位置にあるため発見されたので、このような連星の氷山の一角にすぎないだろうとのこと。
KIC 8145411は"Self-lensing"(自己重力レンズ?)天体です。普通、伴星が主星の前を横切ると光度は暗くなりますが、逆に重力レンズ効果により明るくなります。
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