チリの W.Lillerは、12月29.30日と29.31日(世界時)に撮影したフィルムから、「はえ座」に新星の可能性のある天体を発見しました。
うるう秒が入るのは、大晦日の終わりではなく、「1999年1月1日午前8時59秒と9時00分00秒の間」です。「大晦日の最後」というのは、世界時での話でした。訂正します。
1998年12月31日の最後に、うるう秒が入ります。
年末なんだからいい加減休ませてくれぃ。。。って勝手に休めばいいのか。
カリフォルニア大の Weidong Liは、the Lick Observatory Supernova Searchにおける12月26日の観測から、「くじら座」に全光度16.2等の彗星を発見しました。(C/1998 Y2, Li彗星)
短周期彗星ではないかと考えられています。
小惑星センターの G.V.Williamsは、LINEARチームの観測で得られたデータから、BOWELL-SKIFF彗星(P/1983 C1)を再発見しました。(P/1998 X2, BOWELL-SKIFF彗星)
BOWELL-SKIFF彗星は周期約16年で、1999年5月に近日点を通過するものと計算されています。現在は「ふたご座」を移動しています。
1月4日の「しぶんぎ座流星群(りゅう座ι流星群)」は満月(1月2日)の直後のため条件は最悪です。
the Lick Observatory Supernova Searchは「ぎょしゃ座」のUGC3513に約18.2等の超新星と思われる天体を発見しました。
ヘール・ボップ彗星の核領域が、12月11日と21日(世界時)に3等級ぐらい明るくなったらしい。
NASAが来世紀に予定している、火星から標本を持ちかえってくる計画について、テキサス大医学部(?:The University of Texas Medical Branch)が、レベル4の病原体を隔離する施設を、火星から持ち込まれた標本の隔離用に提供を申し出ているとの事。
病原体は危険度の低いものから高いものへの順にレベル1からレベル4に分類されています。ちなみにレベル4にはエボラウイルスなどがあります。
結局、エロスとのランデブーに失敗したNEARですが、エロスの写真を送ってきました。
向井千秋さん、年明けに帰国されるようですね。
リンカーン研究所チーム(LINEAR)が「ふたご座」に彗星を発見しました。短周期彗星らしいとのことです。(C/1998 Y1)
今年最後の国立天文台・天文ニュースを転載します。
国立天文台・天文ニュース(230)で報じられたP/1998VS24(LINEAR)彗星の動きです。IAUC 7071より。
小惑星探査機NEARとの通信が回復した模様です。ただし、当初の予定では1999年1月11日(日本時間)頃に小惑星エロス(433 Eros)の周回軌道に載ることになっていましたが、このまま12月24日(同)にエロスをフライバイしてしまう事に変更された模様です。次のランデブーの機会は2000年5月とのこと。
小惑星探査機NEARは、21日(日本時間)から、エロスとのランデブーに入るためのエンジン噴射を開始しましたが、最初の噴射の最中に通信が停止しました。現在、通信の再開が試みられています。
「のぞみ」も18〜20日の月・地球スイングバイで予想より速度が増えなかったので補正のエンジン噴射を行い、燃料を余分に消費してしまった様子。
昨日は「冬至」でした。暦の上では冬は折り返し点を過ぎました。でも季節の上ではこれから更に寒さが厳しくなりますね。
文部省宇宙科学研究所の火星探査機「のぞみ」、20日に地球の引力圏を離脱。
18日の月スイングバイの際に時撮影された月面の写真が公開されています。
[紹介]宇宙開発事業団の種子島宇宙センター、筑波宇宙センターを3Dデータやパノラマ写真などを使用して紹介する「バーチャル宇宙センター」がオープン。
the Mount Stromlo Abell Cluster Supernova Search Teamは、12月8日の観測から「エリダヌス座」の無名銀河に20等の超新星と思われる天体を発見しました(超新星1998ez)
The Observatoire de la Cote d'Azur-Deutsches Zentrum fur Luft und Raumfahrt Asteroid Survey (ODAS...長い名前だ。小惑星捜索チームでしょう)が、「しし座」に全光度18等台の彗星を発見しました。(C/1998 X1)
IAUCには放物線を仮定して計算された初期軌道が掲載されています。おそらく短周期彗星だろうとのことです。
国立天文台・天文ニュースを転載します。
小惑星探査機NEAR(Near Earth Asteroid Rendezvous)は、1999年1月中旬に小惑星のエロスに接近する予定です。
NASA TVでの放映が予定されています。
NASAのMars Climate Orbiter が日本時間12月12日に打ち上げられたとのこと。
日本流星研究会によれば、ふたご座流星群は例年よりやや活発(ZHR170〜180)な活動が見られたとのこと。
次の大きな流星群は1月4日に極大が予想される「りゅう座ι流星群(しぶんぎ座流星群)」ですが、満月の直後なので条件は最悪です。
ふたご座流星群の結果。
[しし群]スロバキアで11月16日(世界時間)から17日にかけて撮影された「しし座流星雨」の写真。神戸天文同好会で見せられて「嘘やぁ」と思ったものです。探してたんですがNASAからリンクをたどれたとは。
魚眼レンズで11月16日23時33分から17日3時37分10秒(世界時)まで4時間かけて撮影されたとのこと(なんだ)。出現数は眼視観測でZHR約400とのことです。
北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)がサンタクロースの追跡作戦を開始。米軍が総力を挙げて収集したサンタの“機密情報”を、同司令部のWebサイトを通じて世界の子供たちに提供するとのこと。既に40年の歴史のある作戦とか。Internet Watchより
12月8日の時点では、「サンタは大勢のエルフ達と一緒に まだ歯を磨いていました」とのこと(by 鶴岡さん)。
横浜こども科学館による、ふたご座流星群の解説のページ
他にも一杯あると思いますが、福原がよく利用するのはここ
[紹介]国立天文台・天文ニュース(228)で紹介されている、ふたご座流星群の音声観測中継が聞けるサイトは、盲学校で数学を教えている三崎吉剛さんのサイトです。天文で視覚障害者へのバリアフリーを目指すいい事例の一つだと思います。電波観測にはこのような可能性もあるんですね。
ふたご座流星群の極大が14日に迫っています。
ふたご群は毎年一定量の出現が期待できる、冬の定番流星群として知られています。今年のピークは14日午後14時(日本時間)と予想されています。13,14日両日が見頃かな。
「ふたご座」はほぼ一晩中見えているので、群流星も一晩中いつでも流れる可能性があります。
国立天文台のWebサイトが長期の調整から復活しています。
[紹介]すばる望遠鏡のWebサイト
[紹介]私の古い星仲間の一人、松下徹さんのWebサイト。大阪市立科学館友の会で「星見サークル」という集まりを世話されています。
[紹介]天文のサイトではありませんが、こちらのページが「星の好きな人のための新着情報」のヒントになりました。
1939年に Y. Vaisalaが発見した小惑星状天体1939 TNは以前より彗星ではないかと指摘されていましたが、中野主一氏によってリンカーン研究所チームが観測した小惑星1998 WG22と同定されました。観測から、やはり彗星らしいということになったようです。(COMET P/1939 TN = 1998 WG22 VAISALA-OTERMA彗星)
イギリスのRon Arbourは、12月5日に撮影したCCD画像から、「ペガスス座」と「こぎつね座」の境界付近にあるNGC7080に、約17.0等の超新星と思われる天体を発見しました。(超新星1998ey)
国立天文台・天文ニュース2件
[しし群]写真新着。星なかま☆ひめじ会員のお知り合いの写真です。
[HST]「ちょうこくしつ座」の渦巻き銀河 NGC 253。
[しし群]星なかま☆ひめじメイリングリストのメンバーから写真が届きました。
LINEAR(リンカーン研究所チーム)がまた彗星を発見した模様。(C/1998 W3)
国立天文台・天文ニュースをもう一通転載します。
先月分を整理した際に、月末一日分が消失してしまったようです。またこういう時に限ってバックアップを忘れている。。。思い出したものを再掲載します。
木星探査機ガリレオの撮影した、エウロパ地表のモザイク画像。サイズや画像形式を選択して入手できます。
ルミナリエの悪口を言ったから消失したのか。。。
でも「光の星空」にはやはり屈折した想いです。本物の星空はあんなにギラギラしていない。
今日の午後9時前ごろから、全国でアルデバラン(おうし座α星)が月に隠される現象があります。満月なので見にくいようです。
[紹介]海上保安庁水路部の天文情報と水路観測所のページ。観測や暦の資料などがあります。観望会もやってるんですね、知らなかった。
「向井宇宙飛行士が詠んだ上の句に応える下の句及びクマの愛称募集」は締め切られました。8万通を超える応募があったとの事です。
国立天文台のWebサイトがいたずらされたらしい、と、ASTRO PAGEに。
国際宇宙ステーションの2つ目のモジュール「ユニティ」の打ち上げが12月3日に迫っています。