コスモプラネタリウム渋谷
★★★★★☆☆
#Z機巡り
全国カールツァイス・プラネタリウム巡りの5館目、コスモプラネタリウム渋谷は、渋谷区文化総合センター大和田の最上階にあります。渋谷駅前からしっかりとドームが見えます。
渋谷は渋谷川の谷間に位置する町で、駅はちょうど谷底、そこから坂を上っていくことになります。昨日はぎりぎり持ちこたえた天気も今日は朝から雨。
とりあえず開館と同時に入場券を確保しました。もっとも、さすがにオープン直後に比べると落ち着いていて、あわてて早目に確保しなくてもよさそうです(天気が悪かったからかもしれない)。
週末の投影は11:30、13:00、14:30、16:00、17:30、19:00の6回ありますが、11:30は子供向けということで午後の13:00と14:30を観ることにしました。いずれも前半は生解説による星空案内、後半は自動投影の番組です。
13:00は村松修さんの解説でした。プロのアナウンサーのような語り方が印象的です。14:00からの解説も明るい口調で。いい解説が聞けるプラネタリウムはいいものです。
カールツァイスIV型は2階に展示保存されています。
チケットを確保した後、まだ時間があるとTwitterでつぶやいたら、ふくださんから「『天地明察』でも出てきた金王神社(金王八幡宮)が近くである」と教えられました。雨が降っていましたが、近くなので大丈夫だろうと、地図で場所を確かめつつ、行ってみました。
金王八幡宮は、1092年に、渋谷氏の祖、河崎基家によって創建されたとされます。渋谷氏はこの八幡宮を中心に渋谷城を築いていましたが、1524年、北条氏によって滅ぼされました。八幡宮は江戸時代に入り徳川将軍家の信仰を得、特に三代将軍家光の乳母春日局が社殿を造営するなどしています。金王八幡宮の名前は、基家の嫡男渋谷重家の子、渋谷金王丸常光に由来します。
雨の中、まず参拝を済ませ、宝物殿で算額を拝見しました。
「天地明察」でも出てくる算額(さんがく)とは、主に江戸時代、額や絵馬に数学の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したものです。日本独特の文化で、金王八幡宮だけでなく、現在、日本全国で千点弱の算額が確認されているとのこと。
金王八幡宮にある算額は3点。いずれも民俗文化財の指定を受けています。うち一つは扇形の珍しいもの。いずれも色鮮やかな図形と、その解法を記した漢文が描かれています。署名はだれそれの門人なにがしというもので和算の世界も流派があり師匠と弟子の関係があったことがうかがえます。
実は現在も算額奉納を受け入れている神社もあるとか。
金王八幡宮を出て、お昼でも食べようと渋谷駅前へ。
渋谷ヒカリエに入りましたが、さすがに高い。またどこもいっぱいのようでしたし、あまり一人で気軽に入れる感じでもありません。
2階の連絡通路を駅とは反対側へ歩いていくと、いきなり道路に。一階分の高低差。やっぱり渋谷は谷間の街なんだなと思いました。
ご飯は結局外へ出て、八幡宮への行きに見つけていた店へ。そこを出て渋谷区文化総合センターへ向かおうとすると風雨が強くなりびしょ濡れに。急いで駆け込みました。這う這うの体とはこのこと。
渋谷川。この川がこの谷を作ったとは思えない小さな流れです。駅のすぐ南から暗渠を抜けて地上を流れています。