2010年03月07日(日) [長年日記]
津波は「波」ではない
asahi.com:津波、数十センチでも危険 少ない避難者に専門家が警鐘
チリ地震と津波からもう一週間経ちました。
予想より潮位が低かったと言うことで気象庁が即座に謝罪したけれども、謝罪に及ばず、というのは言うに及ばずです。
それにしても、2004年スマトラ沖地震を経ても、案外に正しい知識が広まっていないようです。確かに2004年の地震からでもずいぶん経つのですが。
今回の地震で、テレビなどで流された映像で改めて実感したのが、津波は「波ではない」ということ。そうではなくてとにかく水が押し寄せてくるんだ、ということでした。急激に押し寄せる水の先端が波に見えるだけで、でも、あれは波ではない、鉄砲水の先端のようなものではないか、というのが自分なりの印象です。
2010年03月05日(金) [長年日記]
【訃報】インターネット・エクスプローラー6
via CNN.co.jp。享年ええといくつだ。謹んでご冥福をお祈り申し上げます・・・・クリスチャンだっけ。
2010年02月23日(火) [長年日記]
小惑星「Ubuntu」
via Pinelands High learner sends Ubuntu to the Heavens: SAAO。キットピーク天文台で発見された小惑星202373番の名前を募集するキャンペーンが南アフリカであり、結果、「Ubuntu」が選ばれたとのこと。IAUに提案したところで、承認はこれから。
JPL Small-Body Database Browser : 202373によれば、メインベルト帯の小惑星です。
なお、Linuxとはまったく無関係です。
2010年02月20日(土) [長年日記]
サイエンスカフェ岡山 第20回
「天気予報の読み解き方」
日時:2月20日(土)15:00~17:30
(14:45より受付開始)
会場:キューティーパイ倶楽部(岡山市北区いずみ町)
対象:中学生以上の一般
定員:40名(先着順)
参加費:1000円
サイエンスカフェ岡山、2009年度の最終回でした。
会場はキューティパイ倶楽部。岡山県総合グラウンド・クラブハウス内にあります。

クラブハウスの建物は旧陸軍第17師団の社交場として建築されたもの。
ゲスト講師の高畑さんは山陽放送の気象キャスターです。
天気予報、ある意味最も身近な科学なのですが、意外と理解していないことがあるものです。
たとえば、「降水確率」。
サイエンスカフェの前半のレクチャーは、次のような問いかけから始まりました。
「降水確率何%から傘を持って行きますか」
気象予報士が何気なくしゃべっているように思えることにも、実は意味があります。
たとえば、「宵のうちとはいつからいつまでか」
前半のレクチャーでは、こういう話が次々と飛び出しました。
後半も、天気予報の当たる確率はいくらぐらいか、とか、放送で失敗の経験談は、とか、いろいろと踏み込んだやりとりが交わされました。
以下、メモから。
- 降水確率は、同じ気象条件の日が100日あった場合何日雨が降るか。つまり文字通り「雨が降る確率」で、雨の強さや時間の長さではない。
- 「時々雨」と「一時雨」では「時々雨」の方が長く降る。
- 天気予報の発表時間は、気象庁の場合
なので、今日の天気を早く知りたいために午前4時に起きて聞いても、それは昨日17時の古い予報になってしまう。5時 今日と明日の天気 11時 今日・明日・明後日 17時 今日・明日・明後日 - 岡山県北部、南部といった発表区域の単位(一次細分区域)は、市町村単位で境界を決定。たとえば北房町は岡山県南部だったが、合併して北部になった。
- 境界付近の人に聞くと、たとえば岡山県笠岡市の人で「広島の方が近いから天気予報を見ている」という人が。ところが広島県福山市では「岡山県の方が近いから岡山の天気予報をみている」を見ている人が・・・結構いいかげん。
- 気象警報の単位はもっと細かく区分されているが、今年6月からさらに細かく、市町村単位で発表される。
- 前述の「宵のうち」は18時から21時の事。
時刻の表現は、1日を三時間ごとに分けて、用語が決められている。0時~ 3時 未明 3時~ 6時 明け方 6時~ 9時 朝のうち 9時~12時 昼前 12時~15時 昼過ぎ 15時~18時 夕方 18時~21時 宵のうち 21時~ 0時 夜遅く - 「初氷」は有人の測候所で、屋外においた結氷皿に張った水が初めて凍った日。
- 「初霜」は、岡山の場合、屋外においたタイヤに霜が初めてついた日。
タイヤを使うのは、黒いから霜が見やすいため。他では焦がしたワラを使う例も。
#結氷皿も何の変哲もない金属の丸い容器。タイヤと結氷皿を見て、観測装置だと思う人はまずいないような気がします。 - 気象現象の映像から。北海道では電灯で太陽柱現象が見える。
- 夏至は札幌の方が東京より日の出が早いが冬至は逆。
- ひまわりの赤外画像は、雲の高さを(温度で)測っている。
- 雨雲レーダーは地上から雨粒に反射した像を観測している。岡山は最寄りのレーダーから遠いので誤差が出やすい。
- 気象予報士試験は初めは気象の専門家が多く受験したので合格率が高かった。今は専門家の受験が減って一般の人の比率が上がったので合格率が下がった。
- テレビでの天気予報の撮影はクロマキーを使っている。スタジオでは何もない青幕を前にしてテレビモニターに映った映像を見ながらしゃべっている。
- 最近は他局でCGの多用が進んでいるので、対抗して小物をよく使う。
クロマキーを使うので青いものは着られないが、逆手にとった演出も。
冬将軍なら新聞紙を使った折り紙の兜をかぶっているらしい(私、山陽放送見られません)。ちなみに、使うのは日経新聞の株式欄。兜だから・・・ - 予報の的中率は、気象庁は70~80パーセント、Webでも公表。
- 局独自の発表をするには許可が必要。RSKは気象庁の予報を出している。ポイント予報は日本気象協会(気象庁はポイント予報は出していない)。局によっては民間会社の予報を使っている事も。
- 気象庁の週間予報は信頼度を公表している。これもWebに載っている。
- 急な雨、歩いた方がいいか走ったほうがいいか。
論文ではあまり差はない。
岡山理科大の協力で実験したが、結果は、やっぱりどちらとも言えないらしい。 - 桜の開花予想は昔は標準木の花芽の重さで予想。
現在は日照時間や気温でコンピューターで予想。気象庁の予想式は公表されている。 - 気象庁は今年から桜の開花予想をやめる。
一週間ぐらい前からの気温などに左右されるので早くからの予想は難しい。
終わった後はいつものように、スタッフの夕食会でした。ここでも、温暖化の話から、緊急地震速報、阪神大震災の話から、いろいろに話題がつきませんでした。




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