編集後記


2008年03月09日(日) 2007年度第2回野外天体観測会 [長年日記]

野外天体観測会(3月8日〜9日)

年2回の野外天体観測会、今回は休暇村南淡路へ行きました。

こちらは昨年7月にプライベートで出かけたことがあります。併設の天文館に40センチの望遠鏡があり、宿泊者向けの観望会を行っています。私たちもまずそれに参加。他のお客さんが引き揚げてから、天文館屋上を借り切って自分たちの星見の予定です。

参加者は36名+スタッフ2名。珍しく?いい天気に恵まれました。眠い目をこすりながら帰るのは久しぶりです(^^)。

明石海峡と子午線標識

明石海峡○景色

数日前に三隻の船舶が衝突して、一隻が沈没、死傷者が出た大事故が起きたところです。沈没した船からは油が流れ出し、イカナゴ漁の真っ最中の海峡に広がるという騒ぎになっています。橋の上から海面を注視してみたのですが、高さがあるせいか、よくわかりません。しかし東の方から大船団が・・・いや、一隻一隻は独航しているはずなんですが、何隻もの船が海峡に向かって押し寄せてきます。日本有数の混雑する航路の実態を改めて感じました。思えばタコフェリーはこんな航路を横切り、漁船はイカナゴを獲っているのですね。

淡路側に入り、淡路SAを過ぎて東浦のICに向かう途中に子午線標識があります。会員の一人が交渉して右車線を走ってもらいました。標識を通過するとみんなで万歳です。変なグループだと思ってはいけません、決して。

望遠鏡組み立て実習

今回の特徴は、会員の持ち物や館の備品から多くの機材が持ち込まれたことでした。ふくださんによれば、大きい順に32センチ、25センチ、20センチ、10センチ、10センチ(双眼)、8センチ、5センチ・・・・どこかの同好会の観望会のようです。バスに乗るのかと心配でしたが・・・・

館の備品の25センチ反射ドブソニアンと8センチ屈折経緯台は、購入したばかりでまだ組み立てられていません。会員で望遠鏡組立実習となりました。組み立てるのは、ほしとも☆キッズの子供たちです。ずいぶん時間はかかりましたが、わいわい言いながらそれでも無事完成しました。

その脇で私も望遠鏡を組み立てて点検。ええ、持ち込み最大口径の32センチは私のです。

この望遠鏡、遮光板を張る前は、ニュートン反射の構造を勉強する格好の教材になります。特に、今回、バスに積んで運ぶために主鏡は外して座席に持ち込んでいました。剥き出しの主鏡なんて普通は目にすることはないと思ったので、他の人たちにも披露しました。実は手が滑って落としたら大変と冷や冷やしてました*1

以下、集まった機材の数々。

32センチ自作ドブソニアン 20センチ反射 4センチ?屈折 25センチドブソニアンの鏡筒 10センチ双眼 8センチ屈折 5センチ屈折 4センチ屈折 10センチ自作ドブソニアン

*1 実は私はよく物を落とします。たとえば携帯は相当傷だらけです(^^;

夕食

ここの夕食はバイキング形式です。こういうところのバイキングは、だいたい食べ過ぎるのが常です。メタボになったらどうする*1

*1 すでに遅い

星見

天文館のスターウオッチングの案内
天文館のスターウオッチングの案内

宿泊者向け観望会の後、予定通り屋上で星見。帽子を忘れてきたことに気が付きましたが気にしない。自分の望遠鏡では、定番のM42のあとはできるだけ銀河を導入しました。M81,82ばかり繰り返し導入していたような気がしますが・・・・好きな天体なので仕方ないかな。光軸をかなり精度よく合わせられていたので、普段はあまり使わない高倍率をかけて土星にも挑戦。まだ理想には遠いですが、空の状態もあるのであんなものかもしれません。

惑星は、結局のところ、火星土星木星、そして明け方を迎えてから金星水星。結局5惑星を観望できたことになります。一夜でシルバー認定証獲得です(^^)。

星見のあと、朝風呂へ。そういえば昔は、星見の後の温泉が定番でした。夜は露天風呂から星見できたそうですが、朝は朝でいいものです。

渦潮

翌日の予定は、淡路の南に来ているので鳴門の渦潮を見学です。潮汐によっておこる現象を体験するということで、ちゃんと筋は通っています。

ずっと昔に一度だけ見たことがあるのですが、今回印象に残ったのは、渦よりも、海水がぼこぼこと湧き上がってきている様子でした。海底の地形によって海水が上昇しているようです。また、播磨灘側が盛り上がっており、海面に段差ができて、水が渓流のようにざあざあと太平洋側へと流れています。でも浅瀬ではなく、相当な深さがあるはずなのです。不思議な光景でした。

昼食を食べて明石へ帰還。帰りはほとんどみんな、寝てましたね。

大橋から見える明石の街


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