超新星の発見も相次いでいます(VSOLJニュース(229)など)が、私たちの銀河系内に出現する新星も続々と発見されています(VSOLJニュース(227)など)。このたび、わし座に10.9等級の新星が発見されました。見つけたのは、福岡県久留米市の西山浩一(にしやまこういち)さんと佐賀県みやき町の椛島冨士夫(かばしまふじお)さんのチームです。新星の位置は、
赤経 19時14分09.73秒 赤緯 +15度16分34.7秒 (2000年分点)
です。発見時は12月14.398日(世界時、以下同様)ですが、一週間前の7.412日にはこの位置に13.6等より明るい天体はありません。イタリアのコレリ(P. Corelli)さん、オーストリアのボルマン(W. Vollmann)さんによって天体の実在が確認され、DSS画像にも21.5等級より明るい天体は写っていないことから、増光幅の大きい新星であろうと推定され公表に至ったものと思われます。今後のスペクトル確認が待たれます。
参考文献:
- CBET 2075 (2009 Dec. 14)
- CBET 2075 (2009 Dec. 14)
2009年12月15日
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