精力的な天体捜索者である山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、またもや超新星を発見されました。先週の超新星2009mdの発見(VSOLJニュース228)に続いての成果です。
板垣さんは、栃木県高根沢町に設置した観測所で12月12.779日(世界時)に撮影した画像上に、16.6等級の新天体があるのに気付きました。新天体の位置は、
赤経 11時43分55.93秒 赤緯 +10度46分55.2秒 (2000年分点)
で、しし座の銀河NGC 3839の中心から東に23秒角、南に10秒角の位置にあたります。発見画像は、板垣さんのサイト http://www.k-itagaki.jp/images/psn3839.jpg で見ることができます。超新星は、宮城県大崎市の遊佐徹(ゆさとおる)さんによって、アメリカのニューメキシコ州にある遠隔操作望遠鏡を用いて確認され、超新星2009mhの符号が付けられています。
母銀河は3億光年弱の距離にあり、この超新星は極大に近い明るさで発見されたと考えられます。今後のタイプ判別などが待たれます。
参考文献:
- CBET 2074 (2009 Dec. 13)
2009年12月14日
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