山形の板垣さん、今月3個目の超新星発見

著者 :山岡均(九大理)
連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

山形市の新天体捜索者板垣公一(いたがきこういち)さんは、9月に入ってから、超新星2006et(vsoljニュース(157))、超新星2006gi(vsoljニュース(158))を相次いで発見されていますが、さらにこのたび、今月3個目となる超新星2006gsを発見されました。今年7個目、自身23個目の発見(独立発見含む)です。

超新星2006gsは、おおぐま座の渦巻銀河NGC 3977に出現したもので、位置は、

赤経: 11時56分08.50秒
赤緯:+55度23分29.8秒 (2000年分点)

で、銀河中心から北に3秒角、東に11秒角のところにあたります。発見時である22.80日(世界時、以下同様)と、確認された23.40日のいずれでも、17.0等と観測されています。

 この銀河では、超新星1946Aが18等で観測されたことがあります。銀河の後退速度からは、この銀河に出現する典型的なIa型超新星の極大は16等ほどと推定されます。今後、スペクトル型の確認などが注目されます。

参考文献

2006年9月24日

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