山形市の新天体捜索者板垣公一(いたがきこういち)さんは、2週間前の9月3日、系外新星と超新星を一夜にして発見した(vsoljニュース(157))ばかりですが、この9月18日から19日にかけての一夜に、再び、系外新星と超新星の両方を発見されました。その活躍ぶりには頭が下がるばかりです。
新星は、アンドロメダ座大銀河M31に出現したものですが、詳細は略させていただきます。超新星は、りゅう座の渦巻銀河NGC 3147に出現したもので、位置は、
赤経: 10時16分46.76秒 赤緯:+73度26分26.4秒 (2000年分点)
で、銀河中心から北に144秒角、西に30秒角のところにあたります。超新星2006giと命名されたこの天体は、発見時である18.78日(世界時、以下同様)と確認時である19.40日には、いずれも16.3-4等で観測されています。
この銀河には、超新星1972Hが出現しており、15.0等まで明るくなりました。今回の超新星が、発見時からさらに明るくなるのかどうか、またスペクトル型がどのようなものか、注目されます。
参考文献
- CBET 630 (2006 Sep 19)
2006年9月20日
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