山形県山形市の板垣公一さんが、3月20日(世界時、以下同様)に超新星を発見されました。これは口径60センチメートルの反射望遠鏡とCCDによる発見で、洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合へ報告され、超新星2004awと名前が付けられました。イギリスのボールズ(T. Boles)さんも独立に発見しています。
しし座の棒渦巻銀河NGC 3997の中心から東に28秒角、南に20秒角にあたります。
これまで報告されている明るさは、
Mar. 13 >18.5C 板垣 19.851 17.1C Boles 20.51 15.8C 板垣 20.646 16.2C 串田(山梨県)
です。爆発から1週間以内であろうと思われます。また、発見後1日足らずで1等級も明るくなるなど、ごく初期のものと考えられます。今後の分光タイプの決定が待たれます。
板垣さんは、1月の超新星2004A(天文ニュース(693))、2004B(同(695))に引き続いて、今年3つめの発見となります。
2004年3月22日 国立天文台・広報普及室