山形県山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんは、口径60センチメートルの反射式望遠鏡を使って撮った、りゅう座の渦巻銀河 NGC 4589 の画像の中に 16.0等級の超新星を発見しました。この発見は兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合に報告されました。
この超新星は 2005cz と命名されました。
超新星の位置は、
赤経: 12時37分27.85秒 赤緯:+74度11分24.5 秒 (2000年分点)
です。
この天体は NGC 4589 の中心から、東に12秒角、南に6秒角のところにあります。この天体は北天にあり赤緯も高いので、スペクトル型の判定と継続的な観測がされるのではないかと思われます。
板垣さんの発見(独立発見を含む)は通算15個目です。
今年、2月6日未明と夕刻(日本時)、りょうけん座の渦巻銀河 NGC 4617 の中に発見した超新星 2005ab、くじら座の渦巻銀河 NGC 941 の中に発見した超新星 2005ad(国立天文台 アストロ・トピックス (80) (81))に続き、今年になって3つ目の発見です。
2005年7月19日 国立天文台・広報普及室