山形県山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんが、りょうけん座の渦巻銀河 NGC 4617 の中に16.7等級の超新星を発見しました。この発見は兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合に報告されました。
この天体は、板垣さんが2005年2月6日未明(日本時)、口径30センチメートル望遠鏡を使って撮った画像に写っていました。
同夜、埼玉県の門田健一(かどたけんいち)さんによって確認され、翌日夜には板垣さん自身が確認しています。超新星の明るさは特に変わっていません。
この超新星は 2005ab と命名されました。
超新星の位置は、
赤経: 12時41分05.18秒 赤緯:+50度22分56.2 秒 (2000年分点)
です。
この天体は NGC 4617 の中心から、西に7秒角、南に40秒角のところにあります。超新星の今後のスペクトル型の判定等が待たれます。
板垣さんは昨年6個の超新星を発見(独立発見を含む)されていますが、通算13個目の超新星発見となりました。
2005年2月7日 国立天文台・広報普及室