冬型の気候となり、これからの季節は太平洋側ではよく晴れることが多くなりそうです。そんななか、埼玉県比企郡吉見町の市村義美(いちむらよしみ)さんが、明るめの超新星を発見されました。市村さんは、今年はじめの超新星2008A(VSOLJニュース188)をはじめ、これまでにも超新星や彗星を発見してこられたベテラン捜索者です。
市村さんは、28cmシュミット・カセグレン反射望遠鏡で11月21.54日(世界時、以下同様)に撮影した画像で15.2等級の新天体に気付き、翌22.574日に確認しました。同じく22.358日に確認観測を行なった山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが求めた天体の位置は、
赤経: 0時26分43.16秒 赤緯:-3度35分55.3秒 (2000年分点)
です。母銀河は、うお座とくじら座の境界付近にある銀河MCG -01-2-15で、発見報告を受けた兵庫県洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんの測定では、中心から西に8秒、南に3秒ほどになります。 この銀河に典型的なIa型超新星が出現すると、極大では14.5等級ほどになると期待されます。今後のスペクトル型決定が楽しみです。
参考文献:
- CBET 1578 (2008 Nov 23)
2008年11月23日
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