板垣さん、NGC 5735に超新星2006qpを発見

山形県山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんは、11月25日未明の超新星2006ovの発見(VSOLJニュース163)の翌日、やはり明け方の空で超新星2006qpを発見しました。連日の発見に、確認が追い付かないほどです。

超新星は、11月25.85日(世界時、以下同様)に板垣さんが撮影した画像で発見されました。超新星の位置は、

赤経  14時42分30.65秒
赤緯 +28度43分25.9秒  (2000分点)

で、明け方の空、うしかい座の棒渦巻銀河NGC 5735の中心から35秒角西、10秒角南にあたります。発見時の明るさは17.1等級でした。

明け方に低く、また板垣さんがお住いの地域では悪天候が続いたため、確認観測がなかなかなされませんでした。が、中央天文電報局からの情報を元に、兵庫県立西はりま天文台の内藤博之(ないとうひろゆき)研究員と、卒業研究のために同天文台を訪れていた九州大学の4年生、島田雅史(しまだまさふみ)さん、高木俊邦(たかきとしくに)さんが、30.86日にこの天体を確認し、晴れて公認されることとなりました。

今後の天体の変動のようす、また分光観測によるタイプ判別などが待ち望まれます。

参考文献

2006年12月2日

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