【転載】国立天文台・天文ニュース(677)
天文ニュース(673)で海王星に新しい衛星が発見されたことをお知らせしましたが、9月から10月にかけて、天王星と海王星に、さらに新しい衛星が続々と発見されています。
発見された衛星は以下のとおりです。
日付 惑星 衛星の仮符号 9月 3日 天王星 S/1986 U 10 9月25日 天王星 S/2003 U 1, S/2003 U 2 10月 1日 天王星 S/2001 U 2 海王星 S/2002 N 4 10月 7日 天王星 S/2001 U 3 10月 9日 天王星 S/2003 U 3
このうちS/1986 U 10は、1986年に宇宙探査機ボイジャー2号によって観測され、仮符号がつけられたものの、2002年のはじめにいったん存在の確認が取り消されていました。そして今回、ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、再度存在が確認されたのです。
これらの発見により、10月21日現在、太陽系の惑星ではっきり確認されている衛星の数は次のようになりました。
水星 なし、 金星 なし、 地球 1個 火星 2個、 木星 61個、 土星 31個 天王星 27個、 海王星 13個、 冥王星 1個
2003年10月22日 国立天文台・広報普及室
※訂正:「天文ニュース(673)海王星に新しい衛星」で、天王星の衛星数を「21個」とお知らせしましたが、ニュースを出した時点ですでにS/1986 U 10の再発見が報告されていましたので、「22個」の誤りでした。訂正してお詫び申し上げます。