【転載】国立天文台・天文ニュース(373)
富山県の青木昌勝(あおきまさかつ)さんが、また超新星を発見しました。8月6日に発見したSN 2000dbに続いて、たった18日目の快挙でした。
青木さんは8月23日(世界時)に、青木さん自身の製作による、口径43センチ望遠鏡を使った超新星捜索装置によって、「ちょうこくしつ座」に17.3等の明るさの、超新星らしい天体を発見しました。この発見を翌日の観測によって確認し、国際天文学連合に報告した結果、この超新星にはSN 2000diの符号が付けられました。その精密位置は、
赤経 1h 11m 02.01s 赤緯 −30゜26' 31.2". (2000.0)
で、母銀河IC 1637の中心から東へ12.3"、南へ11.5"寄った位置にあります。すぐ近くにHII領域があると報告されています。
カリフォルニア大学のフィリペンコ(Filippenko,A.V.)たちがリック天文台の口径3メートル反射望遠鏡でおこなった分光観測によりますと、SN 2000diはタイプIIの超新星ということです。
なお、青木さんが発見した超新星は、これが12個目になります。
2000年8月31日 国立天文台・広報普及室