山形県山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんが、こじし座の渦巻銀河 NGC 3430 の中に17.3等級の超新星を発見しました。この発見は兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合に報告されました。

 この天体は、板垣さんが2004年10月16日未明(日本時)、口径60センチメートル望遠鏡を使って撮った画像に写っていました。翌10月17日も同じ明るさで写っていることを板垣さん自身が確認しています。また、発見前の10月1日未明に撮影した画像にも、ほぼ同じ明るさで写っていることが判りました。この超新星は 2004ez と命名されました。

 超新星の位置は以下の通りです。

赤経: 10時52分15.11秒
赤緯:+32度57分20.1 秒 (2000年分点)

 この天体は「NGC 3430」の中心から、東に46秒角、北に19秒角のところにあります。

NGC 3430 銀河は私たちからの距離がかなり近い銀河です。超新星の今後のスペクトル型の判定等が待たれます。

 板垣さんの超新星発見は、2004年9月にも超新星「2004eo」を発見しおり、今年だけでも6個目、通算12個目の超新星発見となりました。

参照

2004年10月17日 国立天文台・広報普及室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)