10月22日から24日の3日間、世界天文年の企画の一つ「ガリレオの夕べ」 (原題:Galilean Nights) が開催されます。この期間、月や木星などの観望会が世界各地で一斉に行われます。ガリレオが自作の望遠鏡を天体に向けたときの驚きと感動を、世界中の人々に体験してほしいという思いから、「ガリレオの夕べ」と名づけられました。
この企画は、4月に開催された「世界中で宇宙を観ようよ100時間」の中でもたいへんな盛り上がりを見せた「世界一周観望会」を再び世界規模で開催するものです。
この期間は、月や木星が宵の空で見やすく、観望会を通じておよそ400年前のガリレオの偉業をたどるにはとてもよい時期です。
とりわけ木星は、宵の南の空で容易に見付けることができ、また、観測しやすい位置にあります。この「ガリレオの夕べ」の期間中、特に木星とその衛星に注目して詳しく観測しようという企画が、世界天文年2009日本委員会の「君もガリレオ」プロジェクト、および世界の主要企画「小望遠鏡をみんなの手に(The Galileoscope)」グループにより、「木星観測キャンペーン」と称して呼びかけられています。
4月の「世界一周観望会」では、日本各地で多くの人々が星空を楽しみました。今回の「ガリレオの夕べ」でも、全国のおよそ70カ所で、星空を楽しむ観望会が予定されています。
空が澄み星空が美しいこの季節、皆さんも、この期間に開催される観望会に参加し、家族や友人同士で星空を見上げてみませんか。そして、不思議に満ちた宇宙に思いをはせ、それを世界の夜空につなげる一人になってみませんか。
「ガリレオの夕べ」についての詳細や、観望会開催情報は、世界天文年2009日本委員会のウェブページをご覧ください。
2009年10月14日 国立天文台・広報室