板垣さん、かみのけ座の銀河に超新星を発見

 山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、11月8日と9日(世界時)の観測から、15.3等の超新星を発見しました。

 この超新星は、かみのけ座の銀河 NGC 4651 の中にあり、口径60センチメートルの反射式望遠鏡(f/5.7)を使ってCCDで撮影された画像の中から発見されました。

 この発見は、兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合電報中央局に報告され、超新星「2006my」と命名されました。

 以下は、板垣さんによって発見された超新星の観測値です。

超新星「2006my」が発見された日時と等級と位置
発見日:2006年11月8.82日=11月8日19時41分 (世界時) 15.3等
         11月9.81日=11月9日19時26分 (世界時) 15.3等
赤 経:12時43分40.74秒
赤 緯:+16度23分14.1秒 (2000年分点)

 この超新星は、NGC銀河の中心から、西に27秒角、南に22.5秒角離れた位置にあります。板垣さんは今年の2月24日と6月28日にも、この銀河を撮影していましたが、限界等級がそれぞれ19.5等と19.0等のこれらの画像には、今回の超新星は写っていませんでした。

 今回の超新星の発見により、板垣さんによる超新星の発見は今年だけで、すでに9個目(独立発見を含む)となり、通算での超新星発見数は合計25個となりました。日本人アマチュア天文家による超新星発見個数の最多記録をさらに更新中です。

参照:

2006年11月10日           国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)