9月18日、りゅう座に超新星を発見したばかりの山形県山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、9月22日(世界時)と9月23日(同)の観測から、約17.0等星の超新星を発見しました。
この超新星は、おおぐま座方向にある銀河NGC 3977の中にあり、口径60センチメートルの反射式望遠鏡(f/5.7)にCCDを据付けて撮影された画像の中から発見されました。
この発見は、兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合電報中央局に報告され、超新星「2006gs」と命名されました。
以下は板垣さんによって発見された超新星の観測値です。
超新星「2006gs」が発見された日時と等級と位置 | |
発見日: | 2006年9月22.80日=9月22日19時12分 (世界時) 17.0等星 |
9月23.40日=9月23日 9時36分 (世界時) 17.0等星 | |
赤 経: | 11時56分08.50秒 |
赤 緯: | +55度23分29.8秒 (2000年分点) |
この天体は、NGC 3977銀河の中心核位置から、東に約11秒角、北に約3秒角ほど離れたところにあります。板垣さんは昨年5月15日と今年の9月21日にもこの銀河を撮影していましたが、それぞれ限界等級19.0等と17.5等のこれらの写真には、今回の超新星は写っていませんでした。
板垣さんご自身による超新星の発見はこれで今月に入り3個目となり、通算では新星を除けば超新星発見数(独立発見を含む)は合計23個となりました。日本人アマチュア天文家による超新星発見個数の最多記録をさらに更新中です。
2006年9月25日 国立天文台・広報室