おうし座といて座に明るい新星が出現

著者:前原裕之(国立天文台)

8月に入っておうし座といて座に相次いで新星が発見され、8-9等台まで明るくなっています。

New Milky Way (NMW) Surveyのグループは、8月6.411日(世界時;以下同様)に焦点距離135 mmのレンズとCMOSカメラを用いて撮影した画像から、おうし座の中に11.2等の新天体を発見しました。この天体は8月7日に11等、9日に10等、11-12日には9等ほどまで増光したことが観測されました。山口県の吉本さんの観測によると、この天体の正確な位置は、

赤経: 05時21分07.66秒
赤緯: +23度38分19.6秒

です。8月7.778日に岡山県の藤井さんによってこの天体の分光観測が行なわれた他、イタリアなど複数のグループによって分光観測が行なわれ、この天体のスペクトルにはP Cygプロファイルを持つ水素のバルマー系列や、中性酸素、一階電離した鉄の輝線がみられることが判明し、この天体が古典新星であることが確認されました。

赤経: 18時25分12.77秒
赤緯: -22度25分29.2秒

です。この天体の分光観測は8月19.446日に岡山県の藤井さんによって行なわれた他、京都大学岡山天文台のせいめい望遠鏡などによってもこの天体の分光観測が行なわれ、この天体がP Cygプロファイルを持つ水素のバルマー系列や、中性酸素、一階電離した鉄の輝線がみられるスペクトルを示すことが判明しました。これらのスペクトルの特徴から古典新星であることが確認されました。

なお、おうし座に発見された新星にはおうし座V1452 (V1452 Tau)、いて座に発見された新星にはいて座V8055 (V8055 Sgr)との変光星名が付けられましたので、今後の観測報告にはこの名称をお使い下さい。

2026年 8月22日

※おうし座V1452

参考文献

※いて座V8055

参考文献

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