M101に爆発直後のIa型超新星

著者 :山岡均(九大理)

 おおぐま座のM101は、渦巻銀河を正面から見ているものです。腕が発達したSc型で、星生成も活発です。この銀河に、爆発後間もない超新星が見つかりました。スペクトルには水素がなく、Ia型だとすれば10等級に達するかもしれません。

 全自動で超新星捜索を行なっているアメリカのPTFチームは、8月24日に撮影した画像に、17.2等の新しい光点を見いだしました。前日23日には、同じ位置には20.6等より明るい天体はなく、爆発後間もない、たいへん若い超新星と考えられます。位置は、

赤経 14時03分05.80秒
赤緯 +54度16分25.3秒 (J2000.0)

で、M101の中心から西に59秒角、南に271秒角ほどのところにあたります。下記の発見画像でもわかるように、円盤の外縁部になります。

 急遽撮影されたスペクトルには水素線が見られず、もしこの超新星がIa型ならば、20日ほど後になると予想される極大では、10等前後になり得るでしょう。M101は現在夕空に見えていて、これから太陽に近くなりますが、この超新星の動向から目が離せません。

超新星の発見画像: http://www.rochesterastronomy.org/sn2011/n5457s1.jpg

参考文献

M101銀河の位置(作成:福原)

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