9日の西日本に続き、10日には東北地方までの梅雨入りが報じられて、日本のほとんどが雨の季節となりました。その梅雨入り直前に、わずかな晴れ間を活かして、山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが超新星を発見されました。板垣さんは、今月1日にも超新星2009fuを発見されており、立て続けの発見となります。
板垣さんは、6月8.718日(世界時、以下同様)に60cm望遠鏡で撮影したCCD画像上で、16.2等級の新天体に気づき、翌9.673日に確認しました。天体の位置は、
赤経 23時28分26.78秒 赤緯 +22度24分50.4秒 (2000年分点)
で、ペガススの四辺形の内側に位置する渦巻銀河NGC 7678の中心から西に15秒角、南に26秒角の位置にあたります。天体には、超新星2009gaという符号がふられました。
この銀河には、1997年にも超新星が出現しており、星がたくさん誕生していることをうかがわせます。今後の分光観測により、超新星のメカニズム等が明らかにされることが期待されます。
参考文献:
- CBET 1839 (2009 June 10)
2009年6月10日
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