板垣さん、超新星2007cdを発見

著者 :山岡均(九大理)
連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

山形市の板垣公一(いたがきこういち)さんが、自身今年4個目の超新星を発見されました。10個を発見した昨年でさえ、4個目は9月でしたから、今年のペースはたいへんめざましいものがあります。

板垣さんは、4月27.61日(世界時、以下同様)に60cm反射望遠鏡を用いて撮影した画像から、17.5等の超新星に気がつきました。新天体の位置は、

赤経: 13時29分26.48秒
赤緯:+11度00分44.8秒  (2000年分点)

で、おとめ座の渦巻銀河NGC 5174の中心核から東に9秒角、北に16秒角の位置にあたります。中心核の南には明るい前景の星がありますので、混同しないように注意が必要です。

発見の翌日の28.527日には、板垣さん自身によって天体の存在が確認されています(明るさ17.6等)。スペクトル型の判定や、今後の変化の追跡が期待されます。

参考文献:

2007年4月29日

※ この「VSOLJニュース」の再転載は自由です。一般掲示、WWWでの公開等にも自由にお使いください。資料として出版物等に引用される場合には出典を明示していただけますと幸いです。継続的・迅速な購読をご希望の方は、VSOLJニュースのメーリングリスト vsolj-news にご加入いただくと便利です。購読・参加お申し込みは ml-command@cetus-net.org に、本文が subscribe vsolj-news と書かれたメールを送信し、返送される指示に従ってください。なお、本文内容に対するお問い合わせは、著者の連絡先までお願い致します。