北海道名寄市で活躍されている超新星捜索者の佐野康男(さのやすお)さんが、アンドロメダ座の棒渦巻銀河NGC 266に超新星2005glを独立発見されました。佐野さんの超新星発見は、超新星1997ef、超新星2002anに続いて3個目です。
この超新星を世界で最初にとらえたのは、10月5.18日(世界時、以下同様)にアメリカのT. Puckettさんのグループが撮影した画像で、そのときの明るさは18.2等でした。佐野さんが12.57日にとらえたときには16.7等ほどに増光していました。超新星の位置(山梨県の串田嘉男さん測定)は、
赤経 0時49分50.12秒 赤緯+32度16分56.1秒(2000年分点)
で、NGC 266銀河の中心から東に30秒角、北に17秒角ほどのところにあたります。
渦巻銀河に多い大質量星の最期の姿である、重力崩壊型超新星の可能性が高いかとおもわれますが、今後の分光タイプの決定が待たれます。
参考文献
- IAUC 8615 (2005 Oct. 12)
2005年10月13日
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