山形の板垣公一さん、今年4個目の超新星発見

著者 :山岡均(九大理)
連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

山形県山形市の板垣公一さんが、超新星2005ab、超新星2005ad、超新星2005czに続いて、今年に入って4個目の超新星となる超新星2005dpを、うしかい座の銀河NGC 5630に発見されました。超新星は発見時(8月27.48日世界時、以下同様)に16等ほどで、2日後に板垣さん自身が確認したときにも同じ明るさでした。8月5日に撮影した画像では、19.0等以下と暗かったことがわかっています。

超新星の位置は、

赤経  14時27分36.62秒
赤緯 +41度15分15.0秒 (2000年分点)

で、NGC 5630の中心核から西に1秒、南に14秒にあたります。NGC 5630は渦巻銀河で、その距離と発見時の明るさを合わせて考えると、重力崩壊型超新星の極大近くと推察されます。今後の分光によるタイプ決定と、光度変化の追跡が待たれます。

参考文献

2005年8月30日

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