子持ち銀河M51に超新星2005csが出現

著者 :山岡均(九大理)
連絡先:yamaoka@rc.kyushu-u.ac.jp

子持ち銀河として有名なりょうけん座の銀河M51は、11年前に典型的なIc型の超新星1994Iが出現したことでも記憶に新しいところです。このM51に、ふたたび超新星が発見されました。現在の明るさは14等前後で、爆発後それほど時間が経っていないもようです。

超新星を発見したのは、ドイツのアマチュア天文家W. Kloehrさんです。20cm反射望遠鏡で6月28.907日(世界時、以下同様)に撮影したCCD画像で、14等ほどの新天体を見いだしました。そこで前日に撮影した画像を調べてみると、実は16等ほどで写っていたことに気づかれました。この天体は、30日にアメリカのLick天文台のKatzman自動撮像望遠鏡(KAIT)や、山形県の板垣公一さんによって確認されました。明るさは依然14等前後のようです。

KAITチームが測定した超新星の位置は、

赤経: 13時29分52.85秒
赤緯:+47度10分36.3秒(2000年分点)

で、M 51の中心核から南に67秒ほどのところにあたります。南側の腕の中で、過去の画像を見ると超新星の位置の近くには明るい星団やH II領域があります。このことから、今回の超新星は、超新星1994Iと同様、大質量星が重力崩壊を起こして爆発したものと考えられますが、なるべく早期の分光タイプの確認が待たれます。明るい超新星ですので、光度変化の追跡もおもしろいでしょう。

参考文献

2005年6月30日

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