すばる、宇宙の宝石箱を撮影


 すばる望遠鏡の主焦点カメラ(Suprime-Cam)が、美しい銀河「ろくぶんぎ座A」をとらえました。「矮(わい)小不規則型銀河」に分類されるこの銀河は、地球から500万光年かなたにある銀河の集団「ポンプ座 ろくぶんぎ座銀河群」に属しています。地球から遠いように思えますが、銀河の中では40番目位の近さにあり、私たちの銀河系やアンドロメダ銀河などの集団(局部銀河群)の隣に位置しています。

 楕円銀河や渦巻き銀河などと異なり、不規則な形をした小さい銀河を「矮小不規則型銀河」といいます。長期間にわたって星を生み続けていることが、わい小不規則型銀河の特徴です。「ろくぶんぎ座A」もそのひとつで、質量は銀河系のわずか1000分の1しかありません。しかし内部には多量の中性水素ガスがあり、現在も活発に星の生成活動が行われています。すばるの主焦点カメラは、年齢の若い星(青い星)から古い星(赤い星)、さらに活発に星が生まれている H-II領域(緑色)が混在している様子をみごとにとらえることに成功しました。その姿は、色とりどりの宝石を漆黒の宇宙に散りばめたような、まさに「宇宙の宝石箱」と呼ぶにふさわしい銀河です。

 矮小不規則型銀河の多くは、銀河本体よりも大きく広がった中性水素ガスにすっぽりとくるまれています。「ろくぶんぎ座A」も、この画像の範囲よりもはるかに広い領域に中性水素ガスが分布していることが電波望遠鏡の観測によりわかりました。しかしそのガスの起源や、ガスが銀河内の星生成活動に与える影響などは、いまだ謎に包まれています。「ろくぶんぎ座A」を観測したハワイ観測所の小宮山裕(こみやまゆたか)さんらは、すばる望遠鏡の主焦点カメラを用いて、この謎を解明するための研究に現在も取り組んでいます。

参照

2004年2月25日 国立天文台・広報普及室

募集:スター・ウィーク2004、キャッチコピー募集のお知らせ

「スター・ウィーク 〜星空に親しむ週間〜」とは、毎年8月1日〜7日の一週間を中心に 「子どもから大人まで幅広く星空に親しんでもらおう!」という趣旨のキャンペーンです。 1995年から始まり、今年で10年目をむかえます。

 スター・ウィーク2004実行委員会ではポスターやリーフレットなどに使用するキャッチコピーを募集しております。

 詳しくは「スター・ウィークのウェッブ・ページ」をご覧ください。

参照:スター・ウィーク 〜星空に親しむ週間〜 http://www.StarWeek.jp/


転載:ふくはらなおひと(福原直人)