【転載】国立天文台・天文ニュース(684)

国立天文台のALMA(アルマ)計画の近況とこれからの講演会


 国立天文台が進めているALMA計画の近況報告と、これから行われる一般向け講演会等についての案内をお送りします。

【近況報告】

 先日の号外でお知らせしましたように、文部科学省からの来年度概算要求の
なかには、ALMA計画の日本担当分として約256億円が含まれています。これに関
して総合科学技術会議による評価が行われ、ALMA計画の評価はS-A-B-Cのうちの
Aランク(重要な施策等であり、着実に実施すべきもの)とされています。(ちな
みに基礎科学関係は全てAランク以下です。) これと並行して、総合科学技術会
議の評価専門調査会でも2時間×2回の評価検討会に基づいた詳細な評価が行わ
れ、きわめて高い評価をいただきました。そのようすは

    http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/hyouka/hmain.html

などに公開されています。(非常にややこしいのですが、これは上記のS-A-B-C
のランク付けとは別の観点からの評価だということです。)

 また、新聞等でも報道されましたように、11月6日にチリの山麓施設建設場所
(標高2800m)で起工式が行われ、プロジェクトディレクタのマッシモ・タレンギ
氏や2002年ノーベル物理学賞受賞者のリカルド・ジャコーニ氏をはじめ、国立
天文台からも観山正見教授、石黒正人教授らが参加し、いよいよ北アメリカ・
ヨーロッパ担当部分の本格的な建設が始まりました。来年度からの日本の正式
参加に向けて、皆様のより一層のご支援をお願いいたします。


【一般向け講演会・施設公開・展示等】

◎朝日カルチャーセンター「天文学最前線」
 「ALMA−電波で迫る宇宙の謎 (第1回)」
 日時:2003年12月20日(土) 10:30-12:30
 場所:朝日カルチャーセンター新宿教室
    http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/
 講演:「ALMA−電波で迫る宇宙の謎」石黒正人(国立天文台)

◎朝日カルチャーセンター「天文学最前線」
 「ALMA−電波で迫る宇宙の謎 (第2回)」
 日時:2003年12月27日(土) 10:30-12:30
 場所:朝日カルチャーセンター新宿教室
    http://www.acc-web.co.jp/sinjyuku/
 講演:「ALMA−電波で迫る宇宙の謎」石黒正人(国立天文台)

◎国立天文台公開講演会「ALMAプロジェクトの目指すもの−
 電波で迫る宇宙の謎」
 日時:2004年1月17日(土) 14:00-17:00
 場所:科学技術館サイエンスホール
    http://www.jsf.or.jp/
 講演:「見えない宇宙を電波でさぐる−アンデスの巨大電波望遠鏡ALMA−」
    「第二の太陽系の誕生を見る」
    「130億光年の彼方に銀河の誕生を見る」ほか

◎第18回「大学と科学」公開シンポジウム
 「ビッグバン宇宙の誕生と未来」
 日時:2004年1月31日(土)- 2月 1日(日)
 場所:有楽町朝日ホール (有楽町マリオン11F)
 講演:「すばる望遠鏡とアルマで解き明かす宇宙の進化」
    海部宣男(国立天文台) ほか
 備考:http://www.uni-science.org/uni18/uni_8.html

※最新情報についてはのホームページ
 http://www.nro.nao.ac.jp/alma/ をご覧下さい。


参照:[alma-supporter 10] ALMAニュースリリース (2003年秋号)
     国立天文台 電波天文学研究系 ALMA計画準備室
                    http://www.nro.nao.ac.jp/alma/

2003年11月20日 国立天文台・広報普及室

訂正:「国立天文台・天文ニュース (683) 11月24日早朝、南極で皆既日食」で
   「次に同じような条件の皆既日食が南極で起きるのは2012年12月4日とな
   ります。」とありますが、これ「2021年12月4日」の誤りです。訂正しさ
   せていただきますとともに、ご指摘をいただきました皆様に、お礼申し
   上げます。

転載:ふくはらなおひと(福原直人)

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