【転載】国立天文台・天文ニュース(629)

木星・土星の新衛星を発見


 ハワイ大学天文学研究所のスコット・シェパード(Scott S. Sheppard)やデービッド・ジューイット(David C. Jewitt)らの研究チームは、マウナケア山頂にある すばる望遠鏡 やカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡、ハワイ大学2.2メートル望遠鏡を用いて、2003年初頭から新しい木星の衛星20個を発見しました。研究チームは2000年から42個の衛星を見つけており、今回の発見によって木星の衛星は合計で60個となりました。

 さらに研究チームは、すばる望遠鏡とハワイ大学2.2メートル望遠鏡によって、新しい土星の衛星も発見しています。これにより、土星の衛星は31個となりました。

 これらの発見によって、現在太陽系ではっきり確認されている惑星の衛星の数は次のようになりました。

  水星    なし
  金星    なし
  地球     1個
  火星     2個
  木星    60個
  土星    31個
  天王星   21個
  海王星   11個
  冥王星    1個

参照

2003年4月17日 国立天文台・広報普及室


転載:ふくはらなおひと(福原直人)

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