【転載】国立天文台・天文ニュース(496)

2001年のしし座流星群の出現について(速報)


 今年の、「しし座流星群」はこれまでのように考えると、母彗星であるテンペル・タットル彗星(55P/Tempel-Tuttle)が近日点を通過して3年以上が過ぎたこともあり、期待を持って出現を望むのは難しいと考えられていました(天文ニュース471参照)。

 しかし、大方の予想は外れ、思いもよらない数の流星が出現しました。以下に、幾つかの出現のレポートを紹介、速報としたいと思います。

 今回は、地球がテンペル・タットル彗星のダスト・トレールと遭遇することにより、沢山の流星が流れるという、マクノート博士やアッシャー博士らの理論に、ほぼ近い出現をしたと言えるでしょう。

 さらに詳しい結果や数値は、今後の解析を待って発表されるでしょう。

2001年9月19日 国立天文台・広報普及室


転載: ふくはら なおひと(福原直人) [自己紹介]

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