【転載】国立天文台・天文ニュース(455)
国立天文台のすばる望遠鏡によって、7個の超新星が発見されました。 東京大学を中心とする「すばる望遠鏡高赤方偏移超新星捜索グループ (Subaru high-redshift supernova search group)」は、この5月19日から20日 にかけての観測で、7個の超新星の発見を報告しています。それぞれの認識符号 と、国際天文学連合回報による特性は以下のとおりです。
認識符号 発見時UT 赤経 (2000.0) 赤緯 等級 赤方偏移 タイプ h m s ゜ ' " 等 z 2001cq May 19.6 16 05 18.70 +43 11 42.1 22.8R 0.20? Ia? 2001cr May 20.4 13 24 22.71 +27 34 33.9 23.8I 1.02? Ia? 2001cs May 20.4 13 25 17.32 +27 13 24.2 23.5I 0.41 Ia 2001ct May 20.4 13 24 44.63 +27 15 27.2 23.4I 0.45? II? 2001cu May 20.4 13 25 32.73 +27 41 34.4 23.7I 0.50? Ia? 2001cv May 20.4 13 25 34.84 +27 37 02.6 24.1I 1.04 Ia 2001cw May 20.5 15 23 06.31 +29 39 31.9 24.3I 0.93 Ia
検出は、すばる望遠鏡主焦点カメラによる1時間露出の画像から、4月25日の1時 間露出の画像を差し引くことでおこなったということです
熊本県の宇都宮章吾(うつのみやしょうご)さんは、2000年11月18日に宇都宮 ・ジョーンズ彗星(C/2000 W1)を発見した功績により、ニュージーランドのジョー ンズさんとともに、2001年のエドガー・ウィルソン賞を受賞することが決定し ました。同賞はアマチュアの彗星発見者に贈られる賞で、宇都宮さんは日本人 として初めての受賞です。また、今年の受賞はこの二人だけした。
エドガー・ウィルソン賞は1998年に制定され、新彗星を発見したアマチュア だけに贈られる賞です。毎年7月に受賞者が発表され、1999年、2000年に9組の 個人またはグループが受賞しています。上記の2人が受賞した今年が3回目の発 表でした。
2001年7月5日 国立天文台・広報普及室