国立天文台 メールニュース No.14

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    国立天文台 メールニュース No.14  (2010年10月5日発行)
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 国立天文台のイベントや研究成果、注目したい天文現象や新天体発見情報
 などを、メールでお届けする不定期発行のニュースです。
 どなたでも無料でニュースを受け取ることができます。

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もくじ
■「三鷹・星と宇宙の日」開催[三鷹]
■「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーン
■西山さんと椛島さん、わし座に新星を発見
■TISF クロージングイベントに出かけよう
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■「三鷹・星と宇宙の日」開催[三鷹]

 毎年秋に行っている三鷹キャンパスの施設公開「三鷹・星と宇宙の日 (旧名
称:三鷹地区特別公開)」を、今年は10月22-23日の2日間にわたって開催しま
す。22日 (金) は16-19時で天体観望会を中心とした内容、23日 (土) は10-19
時で、講演会、施設公開、研究紹介、天体観望会といった内容になります。
 今年のメインテーマは「遠くの太陽、近くの星」です。月、太陽、星のそれ
ぞれにスポットを当てた講演会のほか、観測・実験施設の公開や、最新の研究
紹介など、ふだんは触れることができない多彩な企画を用意して、皆様のご来
場をお待ちしています。
 「三鷹・星と宇宙の日」は、自然科学研究機構国立天文台、東京大学大学院
理学系研究科附属天文学教育研究センター、総合研究大学院大学物理科学研究
科天文科学専攻の共催です。

 ▽三鷹・星と宇宙の日
  http://www.prcnaoj.jp/event/openday2010/


■「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーン

 太陽の周りを約6年半の周期で回っているハートレイ彗星 (すいせい) が、
10月20日から21日にかけて地球に約0.12天文単位まで接近し、その前後には、
4等から6等程度まで明るくなると予想されています。そこで国立天文台では、
できるだけ多くの方にこのハートレイ彗星を観察していただこうと、「地球に
近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーンを行います。

 観察期間:10月14日 (木) 夜より11月15日 (月) 朝まで
 報告方法:パソコンもしくは携帯電話を使いキャンペーンページから報告
 報告内容:観察日、観察手段、彗星を見ることができたかなど
 その他:報告されたデータは自動集計し、毎日の速報として掲載する予定

 彗星の見える位置や観察方法などは、キャンペーンページにて詳しく解説し
ますので、そちらを参考にして観察に臨んでください。携帯電話からも参加が
可能ですので、これまで彗星をご覧になったことのない方も、ぜひお気軽にご
参加ください。
 参加者には、パソコンや携帯電話の壁紙画像のプレゼントもあります。
 この機会にぜひ、なかなか見る機会のない彗星の姿をご覧になってみてくだ
さい。

 ▽「地球に近づくハートレイ彗星を捉えよう」キャンペーン
  http://naojcamp.nao.ac.jp/phenomena/20101014/

 ▽同キャンペーン携帯電話用ページ
  http://naojcamp.nao.ac.jp/i/phenomena/20101014/


■西山さんと椛島さん、わし座に新星を発見

 福岡県久留米市の西山浩一 (にしやまこういち) さんと、佐賀県みやき町の
椛島冨士夫 (かばしまふじお) さんが、9月11日 (世界時) の観測から、わし
座に12.4等の新星を発見しました。

 ・発見日時 2010年9月11.485日 = 9月11日11時38分 (世界時)
 ・発見位置 赤経 18時 47分 38.38秒
       赤緯 -3度 47分 14.1秒 (2000年分点)

 西山さんと椛島さんは、今年4月に、いて座とさそり座に出現した新星を相
次いで発見しています。また通算では13個目の発見 (注) となりました。

 注:このほかに、M31銀河等の天の川銀河外の新星も多数発見している

 ▽参照
  IAUC No. 9167 : NOVA AQUILAE 2010 (2010 Sep 11)


■TISF クロージングイベントに出かけよう

 9月11日に開幕した東京国際科学フェスティバル (略称TISF) が、30日間の
会期を終えようとしています。その閉幕を記念する「クロージングイベント」
が、10月9日・10日の2日間にわたり、パナソニックセンター東京 有明スタジ
オ (東京都江東区) を会場に開催されます。科学実験ショー、講演会といった
ステージイベントのほか、工作や実験などの様々なワークショップを行います
ので、ぜひご家族や友人と一緒に足を運んでください。多くの皆様のご来場を
お待ちしています。
 一部のイベントについては、事前申し込み (10月8日17時締め切り) を受け
付け中です。イベントの内容やお申し込みについての詳細は、TISFウェブサイ
トをご覧ください。

 ▽第2回東京国際科学フェスティバル クロージングイベント
  http://tokyo.sci-fest.net/2010/ja/event/closing.html

 ▽第2回東京国際科学フェスティバル
  http://tokyo.sci-fest.net/2010/ja/


◎おわびと訂正◎
 メールニュースNo.12 (2010年9月15日発行) の
 ■自然科学研究機構シンポジウム
  「多彩な地球の生命―宇宙に仲間はいるのか―」開催
の文中で、会場の所在地の表記に誤りがありました。正しくは、
 会場:学術総合センター 一橋記念講堂 (東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
となります。おわびして訂正させていただきます。


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発 行:国立天文台 天文情報センター 広報室
発行日:2010年10月5日

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 https://prcnaoj.jp/naoj/mail_news/regist.html

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 mail_serve_(at)_pub.mtk.nao.ac.jp
  ("_(at)_" をアットマーク (@) に変えてお送りください)
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転載:ふくはらなおひと(福原直人)