明日8月1日より「スター・ウィーク〜星空に親しむ週間〜」がいよいよ始まります。先日7月22日には日食が起こり、太陽の観察が注目されましたが、今度はぜひ夜の星空を眺めてみませんか。
このスター・ウィークは、子供から大人まで幅広い世代に星空に親しんでもらえるよう、毎年8月1日から7日の1週間を中心に実施しているキャンペーンです。15年目となる今年は「世界天文年2009」でもあり、こちらとも協力しながら実施いたします。一般公募によって決定した「謎を解け きみは宇宙の名探偵」のキャッチコピーのもと、ぜひ多くの方に星空を楽しんでいただきたいと思います。
初日となる8月1日は、日が暮れると、半月より少し太い月が南の空に見られます。満月となる8月6日まで、日を追うごとに月が太く丸くなっていく様子が観察されることでしょう。
夜が深まると、空高く、織り姫星であること座のベガが、そして少し離れて彦星にあたるわし座のアルタイルが、輝いているのが見られます。今年は月明かりがあって見づらいかもしれませんが、街明かりの少ない暗い空では、この2つの星の間を流れるように、天の川の姿を目にすることができるでしょう。また、南東の空には、太陽系最大の惑星「木星」が明るく輝いています。8月6日や7日の夜は、月と木星が並んで見られ、きれいな光景となることでしょう。スター・ウィークのホームページにある各種のパンフレットなどを参考に、ぜひ星空をお楽しみください。
観望会やさまざまなイベントに参加して、星空や天文イベントを満喫したいという方は、世界天文年2009のイベント情報のページをご参照ください。スター・ウィーク協力イベントとして、全国各地で天体観望会、工作教室、プラネタリウム投映、星祭りなどが開催されます。興味のあるイベントがありましたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。
初日の8月1日、そして最終日の8月7日には、遠く離れて同じ星空を見上げている人々をネットで結ぶ「1万人のスターナイト【今、星を見ています・2009】」を開催します。星空を眺めつつ、ぜひページにもアクセスしてみてください。
また、今年もリンクバナーキャンペーンを実施中です。すでに全国各地より100を越えるホームページに協力していただいております。個人や同好会の優れたホームページの情報や、美しい画像をご覧になれますので、こちらもお楽しみください。なお、スター・ウィーク期間中も相互リンクを受け付けております。
スター・ウィークをきっかけに、多くの方に星空と親しんでいただければと思います。
2009年7月31日 国立天文台・広報室