4月13日 (月) から19日 (日) は、文部科学省・科学技術週間です。科学技術週間は、科学と技術について広く一般の方々に理解と関心を深めていただき、日本の科学技術の振興を図ることを目的として制定されたもので、今年は第50回にあたります。
5年前からこの週間にあわせて、全国の科学館・博物館等の配布協力館を通じて「一家に1枚」シリーズポスターが無料配布されています。2005年の「元素周期表」に始まり、2006年「ヒトゲノムマップ」、2007年「宇宙図」、2008年「光マップ」と続きました。
今年は、「一家に1枚 天体望遠鏡400年」ポスターが制作され、科学技術週間に無料配布されます。
2009年は、イタリアの科学者ガリレオ・ガリレイが望遠鏡で宇宙を観測してから400年を記念する「世界天文年」です。また、ハワイ島マウナケア山頂に建設されたすばる望遠鏡が初観測から10年を迎えます。
この節目の年にふさわしく、ガリレオの望遠鏡からすばる望遠鏡までのおよそ400年にわたる光学赤外線望遠鏡の歴史のほか、電波望遠鏡やX線望遠鏡による観測の歴史も交えた内容となっています。このポスターは、国立天文台が企画し、その他の研究機関、公開天文台、科学館、学校教員等の有志が、文部科学省の事業として制作しました。また、監修を社団法人 日本天文学会 天文教材委員会、編集を株式会社アストロアーツが担当しました。
科学技術週間にお近くの配布協力館に出かけて、このポスターを入手してみてはいかがでしょうか。この400年間で天体望遠鏡がどのように進化・多様化し、どのような宇宙が見えてきたのか、そしてまだ解明されていない謎は何なのかについて、ポスターを見ながらご家庭で話題にしていただければと思います。
なお、このポスターは、科学技術振興機構 (JST) 発行の月刊誌「サイエンスウィンドウ」4月号に同封され、全国の小中学校および高等学校に既に配布されています。学校でもぜひご活用ください。
2009年4月13日 国立天文台・広報室