東京都心に、4次元デジタル宇宙シアターの姉妹ドーム「シンラドーム」誕生

 東京都千代田区北の丸公園の科学技術館に、8月20日 (水) 夕方、立体フルデジタルドームシアター「シンラドーム」がオープンします。ここでは、直径10メートルのドームスクリーンで大迫力の立体映像をご覧いただくことができます。

 このシンラドームでは、国立天文台4次元デジタル宇宙 (4D2U) プロジェクトによる映像作品も投影されます。

 4D2Uの映像作品は、これまで、国立天文台三鷹キャンパスの4次元デジタル宇宙シアターのドームスクリーンでご覧いただける他は、平面スクリーンを用いた投影が数施設でご覧いただけるだけでした。今回の科学技術館シンラドームでの4D2U作品の投影は、国立天文台外では日本で初めての立体ドームでの作品公開となります。

 国立天文台と、科学技術館を運営する日本科学技術振興財団では、武蔵野美術大学、理化学研究所、コニカミノルタプラネタリウム株式会社、株式会社五藤光学研究所とともに、「4次元デジタル宇宙映像配給システムの構築」として共同研究を行ってきました。その成果として、2007年3月に完成した国立天文台4次元デジタル宇宙シアターに続き、この8月に科学技術館に立体フルデジタルドームシアター「シンラドーム」が誕生することになりました。

 この「シンラ」という名前は「森羅万象」に由来しています。国立天文台をはじめとする様々な研究機関や大学との連携により、宇宙の星や銀河の世界はもちろん、細胞の中のDNAやタンパク質の世界、地球の水と生命の世界をドームいっぱいに映し出します。

 科学技術館では、8月20日以降、このシンラドームにて立体映像の公開を行っていきます。公開日は毎日で、事前の申し込みは必要ありません。

 また、毎週土曜日の午後は、引き続き、科学ライブショー「ユニバース」を上演します。国立天文台の研究者も、これまでと同様、ライブショーの案内役やゲストとして時折登場する予定です。

○お問い合わせ先:
  日本科学技術振興財団 科学技術館事業部
  電話 03-3212-8544

 ※この情報は、科学技術館よりご提供いただきました。

参照:

2008年8月19日           国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)