「いわて銀河フェスタ2008」と水沢VERA観測所の施設公開

 第一回目となる「いわて銀河フェスタ2008」が、8月3日、岩手県奥州市水沢区に位置する国立天文台水沢VERA観測所と奥州宇宙遊学館を会場に開催されます。これは、昨年まで、独立に行われていた「MIZUSAWA星まつり」 (主催:NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター) と、国立天文台水沢VERA観測所特別公開の2つのイベントをドッキングさせたもので、「いわて銀河フェスタ2008実行委員会」 (国立天文台、奥州市、奥州市教育委員会、NPO法人イーハトーブ宇宙実践センター) が主催して行う企画です。伝統的七夕 (2008年は8月7日) に近い日に開催するイベントとして、今回は8月3日 (日) の開催となります。

 当日は、国立天文台のVERA (ベラ) 水沢観測局の直径20メートルの電波望遠鏡が見学できるほか、RISE (ライズ) 月探査プロジェクトが一翼を担う月周回衛星「かぐや」の画期的な成果について、二人の研究者による講演会やポスター展示を通じて、詳しく知ることができます。

 また、旧緯度観測所本館の建物を保存活用し、この4月に観測所敷地内にオープンした奥州宇宙遊学館や、木村記念館の見学もできます。

 木村記念館は、耐震工事のため昨年より休館していましたが、この日に合わせてリニューアルオープンの運びとなりました。展示も一新し、旧緯度観測所の初代所長・木村榮 (きむらひさし) 氏の顕彰と、Z項発見とその解明についての説明を充実させ、木村所長の肉声を聞くことができる展示や、切手にもなった世界に2台しかない浮遊天頂儀も展示しています。

 19時から21時までは、35センチメートル望遠鏡をはじめとした小型望遠鏡を使った星空観望会が開催され、天気がよければ木星などの観望をすることができます。また、20時30分から21時までは、ライトダウンも予定しています。

 入場は、無料です。会場では天文グッズの販売も行われます。多くの皆さまのお越しをお待ちしております。

○いわて銀河フェスタ2008
 日程:8月3日 (日) 13:00-21:00
    昼の部 13:00-18:00
    夜の部 18:00-21:00
 会場:国立天文台水沢VERA観測所 および 奥州宇宙遊学館
    (岩手県奥州市水沢区星ガ丘町2-12)
 内容:昼の部
     木村記念館公開、電波望遠鏡公開、特別講演会、かぐや成果発表、
     4D2Uシアター上映会、ほか
    夜の部
     太鼓演奏、特別講演会、星空観察会、コンサート

○お問い合わせ先
 ・いわて銀河フェスタ2008実行委員会事務局 (奥州宇宙遊学館)
   電話:0197-24-2020
 ・国立天文台水沢VERA観測所
   電話:0197-22-7111

参照:

2008年8月1日           国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)