「天の川が流れるころ、あなたの星物語が始まります」のキャッチコピーの下、「八重山高原星物語」が、今年も鹿児島県薩摩川内市の八重山高原 (鹿児島大学農学部附属農場入来牧場) で行われます。伝統的七夕 (2008年は8月7日)に近い日を選んで開催されるこのイベントは、今年は、8月9日 (土) の12時より21時までの開催です。
開催場所となる入来牧場は、北薩摩地区の屋根とも言える標高530メートルの八重山高原に位置しています。この日はこの牧場の公開とともに、構内に設置された国立天文台のVERA入来観測局の直径20メートルの電波望遠鏡や、九州で最大の口径1メートルを誇る鹿児島大学の光赤外線望遠鏡が公開され、それぞれの観測室も含めた施設の内部まで見学することができます。
VERA入来観測局の観測室で開催されるミニ講演会では、銀河系の立体地図作りがどこまで進んだかなど、天文学のトピックスについてのやさしい解説を聴くことができます。
夜8時から9時までは1メートル望遠鏡や小型望遠鏡を使った星空観望会が開催され、お天気がよければ木星や月などを観測することができます。
毎年自由研究のヒントがいっぱいと好評の「親子で楽しもう!科学実験とものづくりコーナー」では、今年も「自分だけの星座作り」、「ドライアイスで作るシャボン玉」や、恒例となったペットボトルロケット工作と飛翔距離のコンテストも開催されます。
この日の午前中 (9-12時) には、近隣地区のみなさんたちと、日本棚田百選に選ばれた棚田や川内川源流を訪れる自然観察「リバースクール」が開催され、同時に「川内川の自然と生きもの物語」という展示も「八重山高原星物語」の会場内で行われます。そして、全体で「八重山高原で星と科学と自然にふれあいましょう」という主旨になっています。
入場は、無料です。会場では天文グッズの他、地元の物産の販売も行われ、食事もできます。ぜひ多くの皆さまのお越しをお待ちしております。
○お問い合わせ先 ・八重山高原星物語2008実行委員会事務局 (薩摩川内市入来支所) 電話:0996-44-3111 ・国立天文台VERA入来観測局 電話:0996-21-4175 ・鹿児島大学理学部面高研究室 電話:099-285-8973
2008年7月28日 国立天文台・広報室