国立天文台「天文学振興募金」へのご協力のお願い

 国立天文台は、今年で、発足から20周年、東京大学理学部観象台として発足してから130周年を迎えました。この節目を迎え、21世紀の人類の知的基盤を豊かなものとし、宇宙・地球・生命を一体としてとらえる新たな自然観創成の役割を果たしていく研究機関となるため、国立天文台ではこのたび「天文学振興募金」を募ることになりました。

 これまで、国立天文台は、大学共同利用機関として全国の研究者の共同利用を進めるとともに、共同研究を含む観測・研究・開発を広く推進し、また国際協力の窓口として、天文学および関連分野の発展のため活動してきました。そしてその活動は、主に、国からの運営費交付金により支えられてきました。 一方で、2004年4月に法人化し、大学共同利用機関法人 自然科学研究機構の一員となった国立天文台が、自らの独自性を強化し、日本そして世界に貢献できる研究機関として成長するためには、運営費交付金と並ぶ財務的な基盤が必要です。政治情勢や景気に左右されず、柔軟かつ戦略的な研究開発投資ができるように、この天文学振興募金は設立されました。

 天文学振興募金は、皆様からのご寄附により国立天文台の活動をご支援いただくものです。皆様から賜りましたご支援は、具体的には次のような事業に使わせていただきます。

 (1) 国立天文台の教職員が行う研究・教育の充実及びそのための環境整備
 (2) 天文学の研究成果の社会への普及並びに社会との連携
 (3) 若手研究者への研究奨励金及び奨学金
 (4) 世界天文年2009への参加 (2009年12月末日まで)
 (5) その他天文学の振興に資する事業への支援

 世界の天文学発展に資する活動や、個々の研究者・研究プロジェクトの支援や協働、各国の代表的な研究機関とともに推進する全世界的事業「世界天文年2009」など、国立天文台の活動全般についてのご理解とご支援をいただければ幸いです。

 どうか皆様には、天文学振興募金の趣旨にご賛同をいただき、格別のご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 お願いする寄附金額は、個人の場合は1,000円以上 (注1)、法人の場合は一口1万円で5口以上 (注2) となります。ご寄附をいただいた方には、感謝状のほか記念品を贈呈いたします。

 天文学振興募金についての詳細とご寄附の手順については、国立天文台ホームページ (http://www.nao.ac.jp) をご覧ください。また、ご支援いただく方につきましては、以下のいずれかの方法により、寄附申込書をお取り寄せください。

・お電話にて寄附申込書の送付をお申し付けください。
  電話番号:0422-34-3903
・FAXまたは電子メールにで、必要事項 (ご氏名、ご住所、ご連絡先電話番号)
 をお知らせください。
  FAX番号:0422-34-3902
  電子メールアドレス:naojbokin @ !no!spam!nao.ac.jp
  ※メール送信の際は、"@"前後空白と"!no!spam!"を除いたアドレス宛に
   お送りください。

注1:5000円を超える部分について、当該年度所得の40パーセントを限度に所得税控除対象となります (確定申告の手続きが必要です)。

注2:大学共同利用機関法人 自然科学研究機構への寄附金は、所得税法上の寄附金控除の対象となる特定寄附金または法人税法上の全額損金算入を認められる指定寄附金として財務大臣から指定されています (平成16年3月財務省告示第178号及び昭和40年4月大蔵省告示第154号)。

参照:

2008年7月14日           国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)