ハワイのカヌー「ホクレア号」が4月終わりから6月にかけて、日本各地にやってきたことをご存じの方は多いと思います。
「ホクレア号」は現代機器をいっさい使わず、自然の力だけをたよりに太平洋を航海します。進みたい方角は、太陽や、月、星の動きを見て決め、風や海 流を利用して進みます。
今回は、こんな伝統的な航海術をハワイの人たちに教えた先生方を国立天文台にお招きして、本家の「スター・ナビゲーション」についてお話しいただき ます。お話の内容は、ミクロネシアに伝わる星座の伝承や星をつかった伝統航海術です。お話はパワーポイントの画像に加え、貝殻を配した伝統的スターチャートを使って進める予定です。講演は英語で行いますが、通訳がつきます。 この講演会は国立天文台の臨時談話会として開催されますが、一般の方も参加できます。わかりやすくお話ししていただきますので、皆様のご参加をお待ちしています。参加は無料で、予約も不要です。
題目:国立天文台臨時談話会 「ミクロネシアの星座と今日まで伝えられた伝統的航海術」 日時:平成19年7月11日 (水) 16:00より17:30まで 場所:国立天文台・講義室 (東京都三鷹市大沢 2-21-1) 講師: (1) マニー・シカウ氏 (ミクロネシア伝統航海術協会、伝統航海士) (2) ローレンス・カニンガム氏 (グアム大学) この講演についてのお問い合わせ先 国立天文台・国際連携室 電話 0422-34-3947 講師の方は、トヨタ財団アジア隣人ネットワークプロジェクト「フィリピン 海文化復興ネットワークの構築 −伝統的航海術の実践的研究支援を中心とし て−」 (プロジェクトリーダー・後藤明南山大学教授、ホクレア寄港地科学・ 教育プログラム支援委員会委員長) の一環で来日されました。
2007年7月9日 国立天文台・広報室