木星の衛星、土星の衛星、天王星の環に新しい名前

 国際天文学連合 (IAU) は、4月5日、これまで仮符号だけがつけられていた木星の衛星1個と、土星の衛星13個に対して、固有の名前がつけられたことを国際天文学連合回報 (IAUC) に発表しました。

 以下が、新しい衛星名などの一覧です。

番号 (※1)衛星名仮符号
木星 (1個) :Jupiter XLIX(49)Kore= S/2003 J 14
土星 (13個) : Saturn XXXVI(36)Aegir= S/2004 S 10
Saturn XXXVII(37)Bebhionn= S/2004 S 11
Saturn XXXVIII(38)Bergelmir= S/2004 S 15
Saturn XXXIX(39)Bestla= S/2004 S 18
Saturn XL(40)Farbauti= S/2004 S 9
Saturn XLI(41)Fenrir= S/2004 S 16
Saturn XLII(42)Fornjot= S/2004 S 8
Saturn XLIII(43)Hati= S/2004 S 14
Saturn XLIV(44)Hyrokkin= S/2004 S 19
Saturn XLV(45)Kari= S/2006 S 2
Saturn XLVI(46)Loge= S/2006 S 5
Saturn XLVII(47)Skoll= S/2006 S 8
Saturn XLVIII(48)Surtur= S/2006 S 7

※1:番号は正式にはローマ数字だが、括弧付きで算用数字を補足した。

 木星には、これまでに63個の衛星 (不確実なもの1個を含む) が発見されていますが、今回の発表でこのうちの49個に名前がついたことになります。また土星には、59個の衛星 (不確実なもの3個を含む) が発見されており、同様にこのうちの48個に名前がついたことになります。

 なお、今回名前のついた土星の13個の衛星は、すばる望遠鏡を使用した観測 (他の望遠鏡で確認を行った観測を含む) から発見されたものです。

 また同じ回報上にて、天王星の環のうち「R/1986 U 2 (1986 U 2R) 」という仮符号のついていた環に「ζ環 (zeta-ring) 」という名前がつけられたことも発表されました。

参照:

2007年4月11日            国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)