国立天文台のALMA (アルマ) 計画の近況とこれからの講演会

 国立天文台が進めているALMA計画の近況報告と、これから行われる一般向け講演会等についての案内をお送りします。

※最新情報については下記ALMAのホームページをご覧下さい。
 ALMA ホームページ (ALMA推進室 国立天文台)
  http://www.nro.nao.ac.jp/alma/

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【近況報告】

 文部科学省からALMA計画の推進に関して来年度分として39億7900万円が要求
されました。これに対して今年も例年と同様に総合科学技術会議による評価が
行われ、ALMA計画の評価は例年通りS-A-B-CのうちのAランク (重要な施策等で
あり、着実に実施すべきもの) として位置づけられています。
 http://www8.cao.go.jp/cstp/siryo/haihu60/siryo2-2-1.pdf

 チリ現地の状況でいえば、標高5050mでの山頂建物の建設工事が引き続いて行
われており、外装工事はほぼ完成し、内装工事が重点的に進められ、相関器用
の空調設備の取り付けなどが行われています。この建物は完成の暁には世界で
も有数の標高にある近代的な鉄骨建物になる予定で、その中に収められる相関
器も世界有数の演算速度を持つことになります。
 一方、標高2900mの山麓施設の建設現場では、山麓建物の基礎工事やアンテナ
組立エリアの整備などが進められています。山麓建物の建設現場には定点観測
ウェブカメラが設置されており、現地の日中にはリアルタイム画像を
www.alma.clから見ることができます。また、現地の夜には星座カメラ"i-CAN"
を使って山麓施設からの夜空を楽しむこともできます。月が出ていない時間帯
には黄道光をとらえることもできました。
・・・以下、詳しくは、ALMAのニュースレターをご覧ください。
 http://www.nro.nao.ac.jp/alma/J/newsletter-j/news_20061130.txt

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【一般向け講演会・施設公開・展示等】

   ◎第13回ALMA公開講演会「アンデスの巨大電波望遠鏡でさぐる宇宙」
    日時:2007年 1月 6日 (土) 13:30-16:30
    場所:静岡市民文化会館
    講師:河野孝太郎 (東京大)、大西利和 (名古屋大)

   ◎第14回ALMA公開講演会「アンデスの巨大電波望遠鏡でさぐる宇宙」
    日時:2007年 1月27日 (土) 13:30-16:30
    場所:熊本県立劇場
    講師:山本智 (東京大)、長谷川哲夫 (国立天文台)

   ◎日本チリー協会講演会「アタカマALMA天文台計画」
    日時:2007年 1月31日 (水) 18:30-21:00
    場所:日比谷セントラルビル 川崎汽船23階会議室
    講師:阪本成一 (国立天文台)

   ◎第15回ALMA公開講演会「アンデスの巨大電波望遠鏡でさぐる宇宙」
    日時:2007年 3月 3日 (土) 13:30-16:30
    場所:なら100年会館
    講師:福井康雄 (名古屋大)、阪本成一 (国立天文台)

注:このアストロ・トピックス (262) の原文は、ALMAニュースレター (2006年
 秋号) をもとに、広報室で編集しなおしたものです。

2006年12月13日           国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)