国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(通称: 4D2U)では、本年10月にウェブサイトのリニューアルを行いましたが、このたびサイト内にあるFlash(フラッシュ)コンテンツ「4D2U NAVIGATOR(フォー・ディー・ツー・ユー ナビゲータ)」が、第9回文化庁メディア芸術祭エンターテインメント部門において、審査委員会推薦作品に選出されました。
「文化庁メディア芸術祭」は、デジタルアート、アニメーション、マンガなどメディア芸術の振興を目的として、新しい表現技法を開拓した芸術作品の顕彰を行うもので、平成9年度から毎年開催されています。
今回選定された「4D2U NAVIGATOR」は、4D2Uプロジェクトで制作された「月の形成」や「宇宙の大規模構造」等の動画や4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka(ミタカ)」で描いた観測データの静止画を、宇宙の階層構造をスムーズに移動しながらインタラクティブに体験することが出来るコンテンツで、ウェブブラウザ上で操作できることが特徴です(閲覧にはFlashプラグインのインストールが必要です)。
国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト(代表:観山正見(みやましょうけん))は、文部科学省科学技術振興調整費産学官連携共同研究の推進プログラムとして実施されています。
コンテンツの共同開発者として、デザイン及びプログラミングを担当したデザイナーの小阪淳(こさかじゅん)さんは、以下のようにコメントしています。
「視点の移動を常に連続させ、軽くスムーズでスピード感のある画像表示を行うことによって宇宙の大きさを感覚的に伝え、かつドライビングの心地よさをめざしました。圧縮された「旅」のように感じてもらえると幸いです」
「4D2U NAVIGATOR」はプロジェクトのウェブサイトからアクセス可能なほか、2006年2月24日から開催されるメディア芸術祭受賞作品展でも展示される予定です。また4D2Uプロジェクトのウェブサイトでは、このほかにも4次元デジタル宇宙ビューワーの新バージョンや、新しいムービーコンテンツなども配信しています。是非ご利用になってみて下さい。
2005年12月26日 国立天文台・広報室
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