財団法人地域活性化センターと全国58新聞社の共催で実施する「第9回ふるさとイベント大賞」に、石垣島で開催された「南の島の星まつり2004」が、全国から応募のあった136イベントの中から「優秀賞」に選ばれ、4月11日に開催された「平成17年度地域活性化フォーラム」の会場で、主催者を代表して大濱長照(おおはまながてる)石垣市長と通事安夫(とうじやすお) NPO八重山星の会会長が表彰されました。天体観望を中心とした「星まつり」イベントとしては、全国で初めての受賞となります。
「ふるさとイベント大賞」は、地方自治法施行50周年を記念して、1996年(平成8年)度から実施しているもので、創意と工夫に富み、地域の活性化に大いに貢献のあったイベントを表彰し、全国に紹介するものです。賞は、大賞(総務大臣表彰)1点、優秀賞2点、部門賞4点があり、「南の島の星まつり」は、大賞に次ぐ賞になります。
「南の島の星まつり」は、石垣島に2002年に口径20メートルの電波望遠鏡を備える国立天文台VERA(ベラ)石垣島局が完成したのを機会に、国立天文台と石垣市、石垣港湾事務所、地元の天文愛好者団体「NPO八重山星の会」などが実行委員会を作り、国立天文台の提唱する伝統的七夕キャンペーンに賛同して、伝統的七夕の前後に「石垣島をライトダウンして、家族みんなで楽しもう、満天の天の川」と、始められたイベントです。
最初の2002年は、八重山星の会の会員たちが中心になってライトダウンを呼びかけて回るという手作り企画でしたが、石垣港やホテル、酒造メーカー、商店街などがライトダウンに協力してくれ、会場に集まった2000人を越す参加者の頭上に天の川を甦らせ、関係者を驚かせました。
2003年からは市長を委員長とする実行委員会が作られ、「石垣島の全島ライトダウン」として全国的にも話題を呼びました。
2004年には、会場の石垣港のサザンゲート緑地公園に、1万人を越す市民、観光客の集まり、ライトダウンされた夜空に甦る天の川や月や星を楽しむ大きなイベントとなりました。
南十字星の見える島、88星座のうち84星座が見える島、21個の一等星が一晩で見られる島、その石垣島に今年は口径105センチメートルの光赤外線反射望遠鏡を備える天文台も完成する予定です。「南の島の星まつり」のイベント大賞受賞によって、石垣島は、ますます天文ファンの憧れの場所になりそうです。
なお、今年の「南の島の星まつり2005」は、8月6日〜7日を予定しています。問い合わせは、石垣市観光課(0980-82-1535)まで。
2005年4月11日 国立天文台・広報普及室