山形市にお住いの板垣公一(いたがきこういち)さんが、きりん座の NGC2403銀河の中に11等級の明るい超新星らしい天体を発見しました。この発見は兵庫県の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合に報告されました。
この天体は、板垣さんが2004年7月31日18時過ぎ(世界時)、60センチメートル望遠鏡を使って撮った、少なくとも10枚の画像に11.2等級の明るさで写っていました。翌8月1日の板垣さん自身による確認では、11.3等級の明るさでした。この超新星は 2004dj と命名されました。
超新星らしい天体の位置は以下の通りです。
赤経: 7時37分17.02秒 赤緯:+65度35分57.8 秒 (2000.0年分点)
この天体は「NGC2403」の中心から、東に160秒、北10秒のところにあります。
この天体は、これまでに板垣さんが撮った2002年9月19日や10月11日の限界等級18.5等級の画像には写っていないとのことです。
板垣さんの超新星発見は、2004年3月の「2004aw」以来で、通算10個目の超新星発見となりました。
2004年8月2日 国立天文台・広報普及室