平成19(2007)年の暦要項

毎年2月1日(休日の場合は最初の月曜日)に官報で翌年の暦要項(れきようこう)が発表されます。今年も2月1日に平成19(2007)年の暦要項が発表されました。

暦要項には国立天文台で計算した翌年の暦(国民の祝日、日曜表、二十四節気および雑節、朔弦望、東京の日出入、日食および月食)が掲載されています。

2007年の国民の祝日は以下のとおりです。

元日 1月 1日
成人の日 1月 8日
建国記念の日 2月11日
春分の日 3月21日
昭和の日 4月29日
憲法記念日 5月 3日
みどりの日 5月 4日
こどもの日 5月 5日
海の日 7月16日
敬老の日 9月17日
秋分の日 9月23日
体育の日10月 8日
文化の日11月 3日
勤労感謝の日11月23日
天皇誕生日12月23日

なお、2月12日、4月30日、9月24日、12月24日は「休日」となります。

2007年に日食が2回、月食が2回起こります。
3月19日の部分日食は日本の一部で見ることが出来ます(東アジア、ロシア、日本の一部)。
9月11日の部分日食は日本からは見られません(南米、南極)。
3月4日の皆既月食は日本の一部(九州、四国、中国地方)で見ることができます。ただし、見られる地域でも「月入帯食」のため、皆既になる前に月の入りになってしまいます。
8月28日の皆既月食は日本各地で見ることができます。ただし、日本は「月出帯食」のため、月の出の時には既に月食が始まっています。その後、皆既となります。

暦計算室では、国際的に採用されている基準暦に基づいて、太陽・月・惑星の視位置(天体が観測される時点での歳差、章動の影響を考慮した天の赤道と春分点を基準にして、大気が無いとした地球中心から見た天体の位置)を始め、諸暦象事項を計算し、「暦書」として「暦象年表」を発行しています。主要な項目を抜粋したものが暦要項です。

昭和31年6月1日の官報に翌昭和32年の暦要項が掲載されたのが最初で、昭和39年からは現在のように前年の2月1日に官報に掲載するようになりました。

参照

2006年2月1日            国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)